平成21年度 秋期 午前 問53
プロジェクトマネジメント
開発工数の関係を表すグラフ
ソフトウェアの開発規模と開発工数の関係を表すグラフはどれか。
どのグラフも 横軸=開発規模/縦軸=開発工数(原点から始まる第1象限)。
ア 原点から急に立ち上がり,途中でいったん傾きがゆるんで平らに近づき,右端でまた急に立ち上がる。 イ 左端はほぼ水平(低い)→ 中ほどで急に立ち上がる → 右端でまた傾きがゆるむ(S 字)。 ウ 原点から急に立ち上がり,右へ行くほど傾きがゆるんで水平に近づく(頭打ち・上に凸)。 エ 左端はほぼ水平(低い)→ 右へ行くほど傾きが増して急になる(下に凸・単調増加)。
- ア(グラフ:上の「ア」)
- イ(グラフ:上の「イ」)
- ウ(グラフ:上の「ウ」)
- エ(グラフ:上の「エ」)
答えと解説を見る
✓ これが正解エ(グラフ:上の「エ」)
解説
規模が増えるほど工数の増え方が急になる形です。
ソフトウェアの開発規模と、必要になる開発工数の関係は、規模が二倍になれば工数も二倍で済む、というような比例の形にはなりにくいことが、経験の集計から知られています。規模が増えるほど、部品どうしのやりとりや取り合わせが増え、意思疎通や検査の負担も加速して、工数の増え方は加速する傾向を持ちます。この関係をグラフにすると、横に開発規模、縦に工数を取ったとき、左端では緩やかで、右へ行くほど傾きが増していく、下側から見て凸に膨らむ形になります。四つの選択肢のグラフを見るときは、増え方が加速するか、途中で緩むか、頭打ちになるか、を目印にします。要点は、規模の増加に対して工数の増え方が加速する、という向きを取り出すことにあります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア(グラフ:上の「ア」):原点から急に立ち上がり、途中で傾きが緩んで、右端でまた急に立ち上がる形のグラフです。増え方が一度緩む区間があり、規模の増加に対して加速し続ける関係とは合いません。
- イ(グラフ:上の「イ」):左端は低いまま推移し、中ほどで急に立ち上がり、右端でまた緩むS字の形のグラフです。右端で緩んで頭打ちに向かう区間があり、規模が大きくなるほど加速する関係とは向きが違います。
- ウ(グラフ:上の「ウ」):原点から急に立ち上がり、右へ行くほど傾きが緩んで水平に近づく、上に凸の形のグラフです。増え方が飽和して頭打ちになる関係で、開発の場面で観察される加速の傾向とは向きが逆です。
出典:平成21年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問53(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)