平成24年度 春期 午前 問44
セキュリティ
ステガノグラフィの説明
ステガノグラフィを説明したものはどれか。
- アデータをコピーできないようにする技術のことをいう。
- イデータを第三者に盗み見られても解読できないようにするために,決まった規則に従ってデータを変換することをいう。
- ウ文書の正当性を保証するために付けられる暗号化された署名情報のことをいう。
- エメッセージを画像データや音声データなどに埋め込み,メッセージの存在を隠す技術のことをいう。
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✓ これが正解エメッセージを画像データや音声データなどに埋め込み,メッセージの存在を隠す技術のことをいう。
解説
隠すのは中身ではなく存在そのものです。
この設問は、よく似た四つの技術の説明を並べて、どれがステガノグラフィかを尋ねています。見分けの軸は、何を隠すのか、あるいは何を守るのか、という一点になります。ステガノグラフィが隠すのは、秘密の中身ではなく、秘密がそこにあること自体です。画像や音声のような、ふだん目にするデータの中へメッセージを埋め込み、見た目はただの写真、ただの音声のままにしておきます。たとえば画素ごとの色を表す値のうち、いちばん下の桁をメッセージで置き換えるといったやり方があります。色の見え方はほとんど変わりませんので、目では気づけません。暗号化との差はここにあります。暗号化されたデータが流れていれば、読めないなりに、何かを隠していることは相手に伝わります。ステガノグラフィは、通信していること自体を気づかせないところを狙います。似た技術に電子透かしがありますが、埋め込む点は同じでも、狙いは権利の主張や流通の追跡にあります。埋め込む技術としてひとくくりにせず、何のために埋めるのかで分けてください。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アデータをコピーできないようにする技術のこ…:複製をさせないようにする仕組みの説明です。守ろうとしているのは作品の権利であって、そこに秘密があること自体を気づかせない働きは持っていません。埋め込む処理そのものが出てきていません。
- イデータを第三者に盗み見られても解読できな…:決まった規則に従ってデータを変換し、第三者に読めなくする処理は暗号化です。読めない形のデータが流れていること自体は相手に見えていますので、秘密の存在までは覆い隠せません。
- ウ文書の正当性を保証するために付けられる暗…:文書の正当性を保証するために付けられる署名情報の説明で、デジタル署名に当たります。作成したのが誰かと、途中で変えられていないことを示すもので、隠す方向の働きではありません。
この問題の用語
- ステガノグラフィ画像や音声などの中に、気付かれないように別の情報を埋め込む技術。隠していること自体を見えにくくします。
- 暗号化内容を鍵がなければ読めない形に変換すること。通信の経路だけでは守りきれない場合があるので、ファイル自体にも施します。
出典:平成24年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問44
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