令和2年度 10月 午前 問36
セキュリティ
CRLに関する記述
認証局が発行する CRL に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- アCRL には,失効したディジタル証明書に対応する秘密鍵が登録される。
- イCRL には,有効期限内のディジタル証明書のうち失効したディジタル証明書のシリアル番号と失効した日時の対応が提示される。
- ウCRL は,鍵の漏えい,失効申請の状況をリアルタイムに反映するプロトコルである。
- エ有効期限切れで失効したディジタル証明書は,所有者が新たなディジタル証明書を取得するまでの間,CRL に登録される。
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✓ これが正解イCRL には,有効期限内のディジタル証明書のうち失効したディジタル証明書のシリアル番号と失効した日時の対応が提示される。
解説
有効期限内で失効した証明書の番号と日時の一覧です。
この設問は、認証局が発行する CRL という、証明書の失効に関する一覧の中身を問うています。ですから、選び方の軸は、その一覧に何が並んでいるのか、扱う対象は有効な期間の中にあるものか、期限の切れたものかという一点で見分けます。この一覧に並ぶのは、有効な期間の中にありながら、事情によって効力を打ち消された証明書であり、識別のための番号と、いつ効力を打ち消したかという日時の対応が記録されています。だから、扱う対象の集合が、期限切れの証明書ではなく、あくまで期間内で無効化されたものである点が肝心です。中身は番号と日時であって、暗号の鍵そのものが並ぶわけではありません。時々刻々の状況を都度知らせる仕組みでもなく、まとめて発行する形の資料に当たります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アCRL には,失効したディジタル証明書に…:失効した証明書に対応する秘密鍵が載っていると述べています。並ぶのは識別のための番号と失効日時であって、そもそも秘密鍵は認証機関に渡らないので、この記述と一覧の中身は合いません。
- ウCRL は,鍵の漏えい,失効申請の状況を…:鍵の漏えいや失効申請の状況を、その場その場で伝える手続きだと述べています。この一覧は定期的にまとめて配る形の資料であり、都度の問答で状況を確かめる別の仕組みとは、届け方の考え方が違います。
- エ有効期限切れで失効したディジタル証明書は…:有効期限切れで失効した証明書が、新しい証明書を得るまで載ると述べています。期限切れの証明書はもとから使えないので改めて並べる必要がなく、扱う対象は期限の中にあるものに絞られます。
この問題の用語
- CRL有効期間の途中で失効したデジタル証明書の一覧。認証局が発行し、証明書がまだ使えるかを確かめるのに使います。
- 認証局デジタル証明書を発行し、必要になれば失効させる組織。この組織を信じられることが、証明書を信じられる土台になります。
- デジタル証明書公開鍵がその持ち主のものだと、第三者が保証する電子の書類(古い表記はディジタル証明書)。受け取った鍵が偽物でないかを確かめるために使います。
- 秘密鍵持ち主だけが手元に隠しておく鍵で、公開鍵と対になります。これが他人に渡ると、なりすましも盗み見も止められません。
- プロトコル通信するときの、決まりごとや手順のまとまりのことをいいます。送る側と受ける側が同じものに従うことで、やり取りが成り立ちます。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問36
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問39:CRLに関する記述(CRL)
- 令和7年度 春期 午前 問38:OCSPを利用する目的(デジタル証明書)
- 令和6年度 秋期 午前 問44:DNSSECの仕様(秘密鍵)
- 令和3年度 春期 午前 問80:電子署名法に関する記述(認証局)
- 平成29年度 秋期 午前 問36:CRLに関する記述(CRL)
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