令和4年度 春期 午前 問16
ソフトウェア
実行多重度に関する問題
ジョブ群と実行の条件が次のとおりであるとき,一時ファイルを作成する磁気ディスクに必要な容量は最低何 M バイトか。
〔ジョブ群〕
Ⓐ ─┬─→ Ⓑ ─┬───────→ Ⓓ ──┐
│ │ ↓
│ └──→┐ Ⓕ
│ ↓ ↑
└─→ Ⓒ ─────→ Ⓔ ───────┘
〔実行の条件〕
(1) ジョブの実行多重度を 2 とする。
(2) 各ジョブの処理時間は同一であり,他のジョブの影響は受けない。
(3) 各ジョブは開始時に 50M バイトの一時ファイルを新たに作成する。
(4) Ⓧ→Ⓨ の関係があれば,ジョブ X の開始時に作成した一時ファイルは,直後の
ジョブ Y で参照し,ジョブ Y の終了時にその一時ファイルを削除する。直後の
ジョブが複数個ある場合には,最初に生起されるジョブだけが先行ジョブの一時
ファイルを参照する。
(5) ┌→Ⓨ
Ⓧ ─┤ はジョブ X の終了時に,ジョブ Y,Z のようにジョブ X と矢印で
└→Ⓩ 結ばれる全てのジョブが,上から記述された順に優先して生起され
ることを示す。
(6) Ⓧ ─┐
├→Ⓩ は先行するジョブ X,Y 両方が終了したときにジョブ Z が生起され
Ⓨ ─┘ ることを示す。
(7) ジョブの生起とは実行待ち行列への追加を意味し,各ジョブは待ち行列の順に
実行される。
(8) OS のオーバヘッドは考慮しない。- ア100
- イ150
- ウ200
- エ250
答えと解説を見る
✓ これが正解ウ200
解説
同時に残る一時ファイルは最大四本です。
設問は、六つのジョブを実行多重度2で流したときに、一時ファイルを作成する磁気ディスクに必要な最低容量を求めさせています。各ジョブは開始時に50Mバイトの一時ファイルを作り、そのファイルは直後のジョブが参照したうえで、参照する側のジョブが終わった時点で削除されます。ですから見分けの軸は、時刻を追って、その瞬間に存在している一時ファイルが何本あるかを数え、その最大値を取ることです。処理時間はどのジョブも同じなので、一つのジョブを一単位時間と置きます。最初の区間はジョブAだけが動いて一本です。次の区間はジョブBとジョブCが同時に動き、参照されている最初のファイルと合わせて三本になります。その次の区間ではジョブBとジョブCのファイルがまだ参照されているところへジョブDとジョブEが新たに作るので四本となり、ここが山です。最後の区間は三本に戻るため、四本に50Mバイトを掛けた200Mバイトが答えになります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア100:100 という値です。同時に走れるジョブが二つまでという多重度をそのまま本数として数えた形ですが、走り終えたジョブの一時ファイルも、参照する側が終わるまでは残り続けます。
- イ150:150 という値です。三本を数えた形で、二番目の区間や最後の区間ならこの本数になりますが、四本が同時に存在している区間を通り過ぎてしまっています。
- エ250:250 という値です。五本を数えた形で、削除の時点を一段あとに取り、最初のファイルが山の区間まで残ると読むと、この本数になります。
この問題の用語
- 磁気ディスクデータを磁気で記録する装置で、ハードディスクなどが当たります。複数台を組み合わせ、故障しても復旧できるようにする使い方があります。
出典:令和4年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問16
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