令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問18
情報セキュリティ
公開鍵暗号方式に関する問題
公開鍵暗号方式を使った暗号通信をn人が相互に行う場合,全部で何個の異なる鍵が必要になるか。ここで,一組の公開鍵と秘密鍵は2個と数える。
- アn+1
- イ2n
- ウn(n−1)/2
- エn^2
答えと解説を見る
✓ これが正解イ2n
解説
各人が公開鍵と秘密鍵の2個をもつので、全部で2n個です。
公開鍵暗号方式では、各人が自分専用の公開鍵と秘密鍵の組を一つずつもちます。送信する人は相手の公開鍵でデータを暗号化し、受信した人は自分の秘密鍵で復号します。公開鍵は誰に知られてもよいので、通信相手が何人いても、各人は同じ一組の鍵を使い回せます。このため、n人が相互に暗号通信を行うのに必要な鍵の数は、1人当たり2個のn人分で、2×n=2n個です。例えば100人なら200個です。通信する2人の組ごとに鍵が必要になる共通鍵暗号方式と比べると、人数が増えても鍵の数が人数に比例してしか増えない点が、公開鍵暗号方式の鍵管理上の利点です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アn+1:n+1個では、各人が公開鍵と秘密鍵の組を一つずつもつという前提を満たせません。秘密鍵だけでもn個、公開鍵もn個必要なので全体はこれを上回り、この値はどの数え方からも導けません。
- ウn(n−1)/2:n(n−1)/2個は、n人から2人を選ぶ組合せの数で、通信する2人の組ごとに一つの鍵を用意する共通鍵暗号方式の場合の鍵の数です。公開鍵暗号方式では組ごとに鍵を作る必要がないので当てはまりません。
- エn^2:nの2乗個は、全員がそれぞれn個ずつ鍵をもつような数え方の値です。公開鍵暗号方式では、各人が相手の数に関係なく自分の公開鍵と秘密鍵の2個だけをもてばよいので、人数の2乗で鍵が増えることはありません。
この問題の用語
- 公開鍵暗号方式「公開鍵暗号」と同じ意味です。配ってよい鍵と隠す鍵を対にして使うやり方を、手順として言うときにこの言い方をします。
- 秘密鍵持ち主だけが手元に隠しておく鍵で、公開鍵と対になります。これが他人に渡ると、なりすましも盗み見も止められません。
- 公開鍵誰にでも配ってよい鍵で、これで暗号にした文は対になる秘密鍵でしか戻せません。相手に渡しても危なくないほうの鍵です。
出典:令和4年度 秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問18
同じ用語が出る問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)