令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問1
システム監査
“監査プログラム”の定義
JIS Q 19011:2019(マネジメントシステム監査のための指針)における,“監査プログラム”の定義はどれか。
- ア監査基準に関連し,かつ,検証できる,記録,事実の記述又はその他の情報
- イ監査のための活動及び手配事項を示すもの
- ウ客観的証拠と比較する基準として用いる一連の要求事項
- エ特定の目的に向けた,決められた期間内で実行するように計画された一連の監査に関する取決め
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✓ これが正解エ特定の目的に向けた,決められた期間内で実行するように計画された一連の監査に関する取決め
解説
監査プログラムは、目的と期間を定めた一連の監査の取決めです。
JIS Q 19011:2019 は、監査に関わる語を一つずつ定義しています。見分ける軸は、その語が指す対象の大きさです。監査プログラムは、特定の目的に向けて、決められた期間内に実行するよう計画された一連の監査に関する取決めを指します。複数の監査を束ねる枠組みであり、一回の監査の段取りより一段上の層に当たります。これに対して、一回ごとの監査の活動と手配事項を示すものは監査計画、比べる物差しとなる要求事項は監査基準、その物差しに照らして検証できる情報は監査証拠と呼ばれます。プログラムは複数の監査の束、計画は一回の監査の段取り、と大きさの順に並べて覚えると取り違えにくくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア監査基準に関連し,かつ,検証できる,記録…:監査基準に関連し、検証できる記録や事実の記述などの情報という説明は、監査証拠の定義です。監査の中で集める材料そのものを指しており、監査をどう組み立てるかの取決めではありません。
- イ監査のための活動及び手配事項を示すもの:監査のための活動と手配事項を示すものは、監査計画の定義です。一回の監査について何をどう手配するかを示すもので、期間を区切って複数の監査を束ねる取決めとは層が違います。
- ウ客観的証拠と比較する基準として用いる一連…:客観的証拠と比較する基準として用いる一連の要求事項は、監査基準の定義です。集めた証拠を照らし合わせる物差しに当たり、監査を組み立てる取決めの説明にはなっていません。
この問題の用語
- 監査プログラム一定期間に行う監査の計画全体のこと。前回までの監査結果も考慮して、対象や頻度、方法を組み立てることが求められます。
- 監査証拠監査人の判断を裏づける記録のこと。被監査部門から入手した運用記録などがこれで、監査人自身が作った計画書や議事録は含みません。
- システム監査情報システムが安全で正しく使われているかを、担当から独立した立場で点検し報告すること。直すべきところを見つけて伝えます。
- 証拠あとから事実を確かめられるように残した記録のこと。法的な場面で使えるように集めて保管し調べる手順を、デジタルフォレンジックスと呼びます。
出典:令和7年度 秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問1
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問2:システム管理基準に関する問題(システム監査)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問8:監査計画の必要性についての記述(監査証拠)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問1:“監査員”に含まれるもの(監査プログラム)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問6:監査調書に関する記述(証拠)
- 平成30年度 春期 午前Ⅱ 問11:JIS Q 20000の問題(証拠)
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