開発ツール|エンベデッドシステムスペシャリスト試験
この分野には 7問あります。くり返し出ているものから並べています。
問題が多い回は令和5年度 秋期(1問)・平成31年度 春期(1問)・平成28年度 春期(1問)です。
どの段階で何を見るための道具か
開発ツールは、プログラムのどの段階で何を観察するための道具かで区別します。関数や文の実行回数や実行時間を計測して統計を取り、性能上のボトルネックを探すのがプロファイラです。プログラムの実行中にデータの内容を表示するのがインスペクタ、実行の経過を順に記録するのがトレーサです。
コンパイラの最適化には、速さを狙うものとコードの大きさを減らすものがあります。定数どうしの計算をコンパイル時に済ませて結果の値に置き換える定数の畳込みは、実行時の命令が減るため、オブジェクトコードの所要記憶容量も小さくなります。ループ展開や関数のインライン展開は実行を速くしますが、命令が複製されるのでコードは大きくなります。
組込み機器のデバッグでは、実機のハードウェアに近いところで動きを確かめます。インサーキットエミュレータは、MPUの代わりに対象のボードへ接続し、ソフトウェアとハードウェアの両方をデバッグするための装置です。JTAGはもともとバウンダリスキャンテストのための標準ですが、マイコンの端子を通して内蔵のデバッグ支援機能を外部から操作する用途にも広く使われています。
この分野で出た問題
- 平成28年度 春期 問11コンパイラによる最適化において,オブジェクトコードの所要記憶容量が削減できるものはどれか。
- 平成27年度 春期 問212回出題マイコンのJTAGを利用したデバッグ手法の説明として,適切なものはどれか。
- 平成21年度 春期 問12インサーキットエミュレータの説明として,最も適切なものはどれか。
- 平成31年度 春期 問11コンパイラによる最適化において,オブジェクトコードの所要記憶容量が削減できるものはどれか。
- 令和5年度 秋期 問9プログラムの性能を改善するに当たって,関数,文などの実行回数や実行時間を計測して統計を取るために用いるツールはどれか。
- 平成25年度 春期 問11開発ツールの機能の説明のうち,適切なものはどれか。
正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。
年度から解く
この分野の問題は 7年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和5年度 秋期です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。