セキュリティ技術評価|エンベデッドシステムスペシャリスト試験
この分野には 3問あります。くり返し出ているものから並べています。
この分野でくり返し出ている用語はICカード(2問)・認証(2問)です。問題が多い回は平成29年度 春期(1問)・平成26年度 春期(1問)・平成23年度 特別(1問)です。
中身をのぞかれても秘密を渡さない作り
セキュリティ技術評価の分野は、製品が攻撃にどれだけ耐えるかを、どう作り込み、どう確かめるかを扱います。組込み機器やICカードでは、攻撃者が機器そのものを手に入れ、分解したり測定したりできる前提で考える点が特徴です。
耐タンパ性は、装置の内部を不正に開けたり解析したりして、秘密の情報や回路の構造を読み取ろうとする行為に対する強さです。ICカードのチップやマイクロプロセッサでは、内部に保存した暗号鍵などを物理的な解析から守ることが目的になります。
高める対策は三つの方向に整理できます。内部の配線や配置を複雑にし、検査用の端子を残さないといった、解析そのものを難しくする方向。信号を読むためのプローブの取付けを検出したら保存情報を消去する、という検知して消す方向。チップ内部を解析しようとすると回路が壊れる、という壊れて渡さない方向です。消費電力や電磁波から鍵を推定されないよう処理を工夫するのも、同じ狙いの対策です。
見分けるときは、その対策が中身の読み取りを難しくするのか、易しくするのかを確かめます。静電気への耐性を高めるのは故障を防ぐ対策、非接触で使えるようにするのは利便性、予備のカードを用意するのは使い続けるための対策で、どれも耐タンパ性とは目的が違います。
製品のセキュリティを第三者が評価する枠組みもあります。ISO/IEC 15408(コモンクライテリア)は、製品が適切に設計され正しく実装されているかを評価する国際規格で、評価の厳密さを評価保証レベル(EAL)で表します。暗号モジュールについてはJCMVPによる試験と認証があり、脆弱性の深刻度を共通の尺度で表す方法としてCVSSがあります。
この分野で出た問題
- 平成26年度 春期 問25ICカードの耐タンパ性を高める対策はどれか。
- 平成23年度 特別 問19ICカードの耐タンパ性を高める対策はどれか。
- 平成29年度 春期 問14マイクロプロセッサの耐タンパ性を向上させる手法として,適切なものはどれか。
正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。
年度から解く
この分野の問題は 3年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは平成29年度 春期です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。