情報セキュリティ対策|エンベデッドシステムスペシャリスト試験
この分野には 3問あります。くり返し出ているものから並べています。
この分野でくり返し出ている用語はアクセスログ(2問)・デジタルフォレンジックス(2問)・ハードディスク(2問)・会計(2問)・記憶媒体(2問)です。問題が多い回は令和7年度 秋期(1問)・令和5年度 秋期(1問)・令和3年度 秋期(1問)です。
中を覗かせない備えと、消える順に集める手順
機器を守る対策と、侵入された後に調べる手順は、それぞれ何に備えるのかで整理できます。対策の名前は似ていても、目的が故障なのか、不正な解析なのか、証拠の確保なのかで区別できます。
耐タンパ性は、装置を分解したり内部の信号を測ったりして、中の情報や仕組みを不正に読み取る行為への抵抗力です。IoT機器は攻撃者の手元に渡りやすく、内部の鍵や設計を解析される恐れがあるので、内部構造や動作状態を解析しにくくする機構をもたせます。こじ開けを検知すると記憶内容を消去する仕組みもその一つです。
冗長性をもたせるのは故障への備えで、可用性を高める対策です。法令の技術基準に適合させるのは製品の安全のため、電源ラインのノイズを抑えるのは電気的な妨害への対策です。いずれも不正な解析への備えではない点で、耐タンパ性とは目的が違います。
デジタルフォレンジックスは、不正アクセスなどの後に、証拠を法的にも通用する形で集めて分析する手続です。証拠の保全は、揮発性の高いもの、つまり時間の経過や操作で失われやすいものから先に行います。メモリ上にあるルーティングテーブルや通信の状態が最初で、次に手元のディスク上のファイル、その次に別の機器に残るログ、内容が変わらない媒体は最後です。
集めた証拠は、原本に手を加えずに複製を取って調べ、ハッシュ値などで改変されていないことを示せるようにしておきます。誰がいつ扱ったかの記録を残すことも、証拠としての信頼性を支えます。
この分野で出た問題
- 令和5年度 秋期 問16外部から侵入されたサーバ及びそのサーバに接続されていた記憶媒体を調査対象としてデジタルフォレンジックスを行うことになった。このとき,稼働状態にある調査対象のサーバ,記憶媒体などから表に示すa~dを証拠として保全する。保全の順序のうち,揮発性の観点から最も適切なものはどれか。
- 令和7年度 秋期 問24IoT機器においてもセキュリティ対応は重要であり,脆弱性対策の一つに耐タンパ性を高める方法がある。耐タンパ性を高める方法として,適切なものはどれか。
正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。
年度から解く
この分野の問題は 3年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和7年度 秋期です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。