平成22年度 秋期 午前 問34
ネットワーク
ネットワーク層の説明
OSI 基本参照モデルにおけるネットワーク層の説明として,適切なものはどれか。
- アエンドシステム間のデータ伝送を実現するために,ルーティングや中継などを行う。
- イ各層のうち,最も利用者に近い部分であり,ファイル転送や電子メールなどの機能が実現されている。
- ウ物理的な通信媒体の特性の差を吸収し,上位の層に透過的な伝送路を提供する。
- エ隣接ノード間の伝送制御手順(誤り検出,再送制御など)を提供する。
答えと解説を見る
✓ これが正解アエンドシステム間のデータ伝送を実現するために,ルーティングや中継などを行う。
解説
端から端まで届ける通り道を決める層です。
OSI 基本参照モデルは、通信の働きを七つの層に分けて整理したものです。下から順に、信号そのものを扱う層、直接つながっている装置どうしの間で確実にやり取りする層、そして離れた相手の端末まで届ける層と積み上がっていきます。ネットワーク層はこの三番目にあたり、直接つながっていない相手にも届くよう、通り道を選び、途中の装置で次へ渡していく働きを受け持ちます。宛先を見てどちらの方向へ送り出すかを決める働きが、この層の中心にあります。判定の軸は、その説明が及ぶ範囲の広さです。伝送媒体の違いを覆い隠す最下段なのか、隣り合う装置の間だけを見る段なのか、端から端まで通す段なのか、それとも利用者が直接使う機能を並べた最上段なのかを見分けます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ各層のうち,最も利用者に近い部分であり,…:利用者が直接使う機能をそろえている、いちばん上の段の説明です。届け方ではなく、届いた先で何ができるかを扱う位置にあり、通り道を決める働きとは別です。
- ウ物理的な通信媒体の特性の差を吸収し,上位…:ケーブルや電波といった伝送媒体の違いを覆い隠し、上へ同じ形の伝送路として見せる働きです。基盤を用意する側であって、送り先を選ぶ判断は含みません。
- エ隣接ノード間の伝送制御手順(誤り検出,再…:直接つながっている装置どうしの間で、誤りを見つけたり送り直したりする働きです。見ている範囲が隣までにとどまり、離れた相手までの経路は扱いません。
この問題の用語
- ネットワーク層相手のIPアドレスを見て、どの経路で届けるかを決める層です。ルータやIPsecがここで働き、アプリを見分けるポート番号は一つ上の層です。
- 電子メール文書やファイルをネットワーク越しに送る仕組み。送信にはSMTP、受信にはPOP3やIMAP4というプロトコルが使われます。
出典:平成22年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問34
同じ用語が出る問題
- 令和5年度 科目A 問9:ドライブバイダウンロードの問題(電子メール)
- 令和5年度 科目B 問6:なりすましに関する問題(電子メール)
- 令和元年度 秋期 午前 問32:レイヤ3スイッチだけがもつ機能(ネットワーク層)
- 平成31年度 春期 午前 問43(ネットワーク層)
- 平成29年度 秋期 午前 問32:スイッチングハブに関する問題(ネットワーク層)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)