平成25年度 春期 午前 問41
セキュリティ
磁気ディスクに関する問題
機密ファイルが格納されていて,正常に動作する PC の磁気ディスクを産業廃棄物処理業者に引き渡して廃棄する場合の情報漏えい対策のうち,適切なものはどれか。
- ア異なる圧縮方式で,機密ファイルを複数回圧縮する。
- イ専用の消去ツールで,磁気ディスクのマスタブートレコードを複数回消去する。
- ウ特定のビット列で,磁気ディスクの全領域を複数回上書きする。
- エランダムな文字列で,機密ファイルのファイル名を複数回変更する。
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✓ これが正解ウ特定のビット列で,磁気ディスクの全領域を複数回上書きする。
解説
全領域を別の値で上書きするのが対策です。
機密ファイルが入っていた磁気ディスクを外部へ渡すときに確かめたいのは、記録されている内容そのものが取り出せなくなっているかどうかです。判定の軸は一つで、その手当てがデータの本体を別の値に置き換えているか、それとも本体を残したまま扱い方だけを変えているかを見ます。磁気ディスクは領域の隅々まで記録が残るので、決まったビット列で全体を繰り返し書き潰せば、もとの内容はその場で別の値へ置き換わります。逆に、何かを消していても形を変えていても、記録の本体が盤面に残っているなら、取り出す側が別の機器につなぐだけで読めてしまいます。四つの記述はどれも複数回という言葉を含んでいますが、効き目を決めるのは繰り返した回数ではなく、本体そのものに手が届いているかどうかです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア異なる圧縮方式で,機密ファイルを複数回圧…:形式を変えて容量を縮めているだけで、伸長すれば元どおりになります。方式をいくつ重ねても内容は保たれたままなので、取り出す手順が増えるにすぎません。
- イ専用の消去ツールで,磁気ディスクのマスタ…:対象がマスタブートレコードという起動用の管理情報にとどまります。そこは実際に消えますが、利用者の記録は他の領域に残るので、別の機器につないで読み出せます。
- エランダムな文字列で,機密ファイルのファイ…:付けられているファイル名を書き換えているだけの操作です。何度変えても記録された中身は一切変わらないので、開いてしまえば同じ情報がそのまま読めます。
この問題の用語
- 磁気ディスクデータを磁気で記録する装置で、ハードディスクなどが当たります。複数台を組み合わせ、故障しても復旧できるようにする使い方があります。
- 機密決められた人以外に見せてはならない、という扱いのことです。社外秘などの区分を決め、書類に表示して全員に周知します。
- 廃棄使わなくなった機器や書類を、処分することをいいます。記録が残る装置は、全領域を上書きしてから引き渡します。
- 情報漏えい対策大事な情報が外に出ていくのを防ぐための備えです。秘密の情報を見分けて操作を止めるDLPは、その代表的な仕組みです。
出典:平成25年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問41
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 科目A 問20:カーボンフットプリントの説明(廃棄)
- 平成30年度 秋期 午前 問59:バックアップに関する問題(機密)
- 平成29年度 秋期 午前 問12:RAID5の記録方式に関する記述(磁気ディスク)
- 平成28年度 春期 午前 問45:磁気ディスクに関する問題(情報漏えい対策)
- 平成26年度 秋期 午前 問38(情報漏えい対策)
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