令和元年度 秋期 午前 問25
データベース
多重度に関する問題
UML を用いて表した図の概念データモデルの解釈として,適切なものはどれか。
図(UML のクラス図):
[部署] 1..* ◀所属する 0..* [従業員]
- ア従業員の総数と部署の総数は一致する。
- イ従業員は,同時に複数の部署に所属してもよい。
- ウ所属する従業員がいない部署の存在は許されない。
- エどの部署にも所属しない従業員が存在してもよい。
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✓ これが正解イ従業員は,同時に複数の部署に所属してもよい。
解説
従業員から見た部署の数が、一つ以上と書かれています。
クラス図の線の両端に付いた数は、多重度と呼ばれます。一方の側に一つの対象を決めたとき、もう一方が何個ぶん結び付くかを表します。部署の側に付いているのは一つ以上という指定です。これは、従業員を一人決めたときに結び付く部署の数が一つ以上だという意味になります。上限が置かれていないので、一人が二つ以上の部署に属していてもかまいません。従業員の側は、零以上と書かれています。こちらは、部署を一つ決めたときに属する従業員が零人でもよいことを表します。つまり空の部署は許されており、逆にどこにも属さない従業員は許されません。多重度は、どちらの端に書かれているかで読む向きが決まります。向きを取り違えると、答えがそのまま裏返ってしまいます。線の両端に何も書かれていない場合は、既定として一つと読む決まりです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア従業員の総数と部署の総数は一致する。:人数と部署数が一致するのは、両端がどちらも一つと決まっている場合です。ここでは上限が置かれていないので、そこまで強い制限にはなりません。総数どうしの一致は、多重度からは普通は導けない主張です。人数と部署数は別々に増減します。
- ウ所属する従業員がいない部署の存在は許され…:従業員の側が零以上なので、属する人がいない部署は認められています。許されないと述べているところが、指定と逆になっています。零を含むかどうかは、下限の数字だけを見れば判断できます。新しく作った部署を思い浮かべます。
- エどの部署にも所属しない従業員が存在しても…:部署の側が一つ以上なので、どこにも属さない従業員は認められません。こちらは下限が一で、零を含んでいないためです。二つの端の下限を並べて書き出すと、混同せずに済みます。採用の手続きが終わる前の状態は、この図では表せません。
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問25
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