第109回 午後 問6
公衆衛生看護活動展開論
A地区に住む乳児の親のニーズを把握するために、今年A地区の担当になった保健師が最初に行うことで適切なのはどれか。
- 1子ども会のイベントへの参加
- 2保育所利用者に対するアンケート
- 3乳児健康診査における育児相談記録の確認
- 4育児サークルの代表者に対するインタビュー
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✓ これが正解3乳児健康診査における育児相談記録の確認
解説
既存の乳児健康診査の育児相談記録から、まず親のニーズを把握します。
地区を新しく担当した保健師が住民のニーズを知るときは、まず、すでにある資料(既存資料)を確かめてから、足りない情報を新しく集める、という順番が基本です。既存の資料なら住民に新たな負担をかけずに、多くの人の状況を早く把握できます。
この問いの対象はA地区の乳児の親です。乳児健康診査はほぼすべての乳児とその親が受ける機会なので、その場で行われた育児相談の記録には、地区の乳児の親が抱える心配ごとや困りごとが、偏りの少ない形で残っています。新任の担当者が最初に行う情報収集として適しています。
ほかの方法は、対象が乳児の親の一部に限られたり、新たに調査を組み立てたりするもので、最初の一手としては順番が後になります。アンケートやインタビューは、既存の記録で見えた課題を深めるときに使うと効果的です。最初は手元の記録、足りない部分は新しい調査で補う、という順番で覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1子ども会のイベントへの参加:子ども会のイベントに参加するのは、主に学齢期の子どもとその家族と出会う機会です。乳児の親が集まる場とは限らず、ニーズを系統的に把握する方法でもないため、最初に行うことには向きません。
- 2保育所利用者に対するアンケート:保育所の利用者に限ったアンケートでは、家庭で子育てをしている乳児の親の声が抜け落ちます。また新たな調査は準備と住民の負担が大きいので、既存の記録を確かめた後に行う手段です。
- 4育児サークルの代表者に対するインタビュー:育児サークルの代表者への聞き取りは、サークルに参加している一部の親の意見に偏りやすい方法です。地区の乳児の親全体のニーズをつかむ最初の手段としては、既存の健診記録の方が適しています。
出典:第109回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問6(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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