第111回 午前 問32
公衆衛生看護学概論
共助に関する問題
地域ケアシステムの「共助」はどれか。2つ選べ。
- 1経済的に困窮した高齢者が生活保護を受給する。
- 2低所得のひとり親世帯が児童扶養手当を受給する。
- 3健康づくりのために家族で毎朝ウォーキングを行う。
- 4要介護4の高齢者が介護保険制度による訪問看護を利用する。
- 5仕事中に受傷した骨折の治療費を労働者災害補償保険から受給する。
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✓ これが正解4要介護4の高齢者が介護保険制度による訪問看護を利用する。
✓ これが正解5仕事中に受傷した骨折の治療費を労働者災害補償保険から受給する。
解説
共助は、介護保険や労災保険などの社会保険による支え合いです。
地域包括ケアシステムでは、生活を支える力を自助、互助、共助、公助の4つで整理します。自助は自分や家族の力で健康を守ること、互助は近所や住民同士の自発的な支え合い、共助は社会保険のように制度化された相互の支え合い、公助は税を財源とする行政の福祉や生活の保障です。
介護保険は、40歳以上の人が保険料を出し合い、要介護となった人を支える社会保険です。要介護4の高齢者が介護保険で訪問看護を利用するのは、保険料による支え合い、つまり共助にあたります。また、労働者災害補償保険は、事業主が納める保険料で業務上のけがや病気を補償する社会保険で、仕事中の骨折の治療費を受給するのも共助です。したがって、介護保険と労働者災害補償保険の2つが正しいものです。
4つの区分は、費用を誰がどのように負担しているかで見分けると整理できます。保険料による支え合いなら共助、税による保障なら公助と考えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1経済的に困窮した高齢者が生活保護を受給する。:生活保護は、税を財源として国が最低限度の生活を保障する制度です。保険料を出し合う社会保険ではないため、共助ではなく公助に分類されます。
- 2低所得のひとり親世帯が児童扶養手当を受給する。:児童扶養手当は、ひとり親家庭の生活の安定を図るために税を財源として支給される手当です。保険料による相互の支え合いではないので、公助にあたります。
- 3健康づくりのために家族で毎朝ウォーキングを行う。:家族で毎朝ウォーキングを行うのは、自分たちの力で健康を守る取り組みです。制度による支え合いではなく、自助に分類されます。
出典:第111回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問32(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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