第112回 午前 問4
公衆衛生看護活動展開論
妊婦健康診査に関する問題
Aさん(38歳、初産婦、会社員)は夫と2人暮らしで産前休業中である。「最近、隣町から引っ越してきた」と母子健康手帳を持って市の保健センターに来所した。保健師が面接したところ、Aさんは妊娠9か月で、妊婦健康診査の結果から妊娠経過は順調である。出産する予定の病院に変更はなく、出産後は1年間の育児休業を取得し、復職を希望していることがわかった。このとき、保健師がAさんに確認する内容で優先度が高いのはどれか。
- 1両親学級の受講状況
- 2勤務先までの所要時間
- 3出産後の支援者の有無
- 4出産する予定の病院の情報
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✓ これが正解3出産後の支援者の有無
解説
転入直後で出産が近いため、出産後の支援者の有無を確かめます。
転入した妊婦の面接では、妊娠の経過だけでなく、出産後の生活を誰とどのように送るかを見通して、支援の必要性を判断します。Aさんは38歳の初産婦で、夫と2人暮らしです。隣町から引っ越してきたばかりで、妊娠9か月と出産が近づいています。妊婦健康診査の結果から経過は順調で、出産する病院も変わらないため、医療面の確認はすでに足りている状況です。
一方で、転入して間もないAさんには、近くに頼れる親族や知人がいるかどうかが分かっていません。出産後は夫婦だけで新生児の世話をする可能性があり、初めての育児で心身の負担が大きくなりやすい時期です。手伝ってくれる人の有無を確かめ、いなければ産後ケアなど地域の資源につなぐ準備が必要です。
したがって、出産後の支援者の有無が最も優先して確認する内容です。妊婦の面接では、医療面が順調であれば、次は出産後の暮らしと支え手に目を向けると判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1両親学級の受講状況:両親学級は出産や育児の準備に役立ちますが、妊娠9か月で出産が迫っており、前の居住地で受けている可能性もあります。転入直後の産後の生活を考えると、優先して確かめる内容ではありません。
- 2勤務先までの所要時間:通勤の時間は復職後の生活を考える材料にはなりますが、復職は1年間の育児休業を終えてからです。出産を目前にした今の時点で最初に確かめる内容とはいえません。
- 4出産する予定の病院の情報:出産する予定の病院に変更はないと本人が話しており、妊婦健康診査も順調に受けています。病院の情報はすでに分かっているので、改めて確認する必要性は低い内容です。
出典:第112回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問4(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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