第37回 問題35
発達と老化の理解
次の記述のうち,加齢に伴う感覚機能の変化として,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1皮膚感覚が敏感になる。
- 2高音域の聴力が高まる。
- 3暗順応の時間が延長する。
- 4味覚が敏感になる。
- 5嗅覚が敏感になる。
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✓ これが正解3暗順応の時間が延長する。
解説
加齢により、暗い場所に目が慣れる暗順応の時間が長くなります。
年をとると、目、耳、舌、鼻、皮膚などの感覚器のはたらきは、全体として低下していきます。この問は、加齢に伴う感覚機能の変化として正しいものを選ぶ問題です。
明るい場所から暗い場所に入ったとき、しばらくすると目が慣れて見えるようになります。これを暗順応といいます。加齢によって、瞳孔の大きさの調整や網膜のはたらきが衰えるため、暗さに目が慣れるまでの時間が長くなります。夜間のトイレや、暗い廊下に出たときに見えにくく、転倒の原因になることもあります。そのため、暗順応の時間が延長するという記述が最も適切です。
ほかの選択肢は、加齢による変化とは逆の向きになっています。皮膚の感覚、味覚、嗅覚は、年をとると鈍くなるのが一般的です。聴力は、特に高い音から聞こえにくくなります。
加齢による感覚の変化は、基本的に鈍くなる・時間がかかる方向にはたらく、と押さえておくと、敏感になる・高まるという記述に気づきやすくなります。介護の場面では、夜間の足元を照らすなどの環境の工夫につながります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1皮膚感覚が敏感になる。:年をとると、皮膚で熱さや冷たさ、痛みを感じる力は鈍くなります。湯たんぽや熱いものに触れても気づきにくく、やけどなどに注意が必要になります。
- 2高音域の聴力が高まる。:加齢による聴力の低下は、高い音から始まるのが特徴です。高音域が聞こえやすくなるのではなく、電子音や女性の高い声などが聞き取りにくくなります。
- 4味覚が敏感になる。:年をとると、舌で味を感じる力は低下するのが一般的です。特に塩味を感じにくくなり、料理の味付けが濃くなりやすい点に注意が必要です。
- 5嗅覚が敏感になる。:鼻でにおいを感じる力も、年とともに鈍くなります。ガス漏れや食べ物の傷みに気づきにくくなるので、周りの人による確認が大切です。
出典:第37回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題35。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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