第38回 問題78
発達と老化の理解
次のうち,加齢に伴い階段を上ると息切れしやすくなる現象に関係する恒常性の機能として,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1予備力
- 2適応力
- 3免疫力
- 4抵抗力
- 5回復力
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✓ これが正解1予備力
解説
加齢で階段で息切れしやすいのは、予備力が低下するためです。
人の体には、体温や血圧などを一定に保つ恒常性(ホメオスタシス)のしくみがあり、それを支える力として、予備力、防衛力、適応力、回復力などが挙げられます。予備力とは、ふだんの生活で使っている力と、その人が最大限に出せる力との差、つまり体に残されている余力のことです。
加齢によって心臓や肺の働きの最大値が下がると、この余力が小さくなります。安静にしているときには問題がなくても、階段を上るなど体に負担がかかったときに必要な酸素を十分に送れず、息切れが起こりやすくなります。
したがって正しいのは予備力です。ほかの力も加齢で低下しますが、ふだんは平気なのに負荷がかかったときだけ苦しくなるという現象を最もよく説明するのは、余力の低下です。
見分け方は、安静時は平気で、負荷がかかると苦しいという場面なら予備力の低下、と結びつけることです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2適応力:適応力は、暑さや寒さ、環境の変化などに合わせて体の状態を調整する力です。季節の変わり目に体調を崩しやすくなるといった現象とは結びつきますが、階段での息切れを直接説明するものではありません。
- 3免疫力:免疫力は、体に入った細菌やウイルスなどの病原体から体を守る力です。加齢で低下すると感染症にかかりやすくなりますが、体を動かしたときの息切れとは関係の薄い働きです。
- 4抵抗力:抵抗力は、病気やストレスなど体に害を与えるものに耐える力を指します。病気へのかかりやすさと関わる言葉で、運動したときに心臓や肺が追いつかず息が切れる現象を説明する語ではありません。
- 5回復力:回復力は、病気や疲れから元の状態に戻る力です。加齢で低下すると疲れが長引きやすくなりますが、階段を上っている最中に息切れするのは、元に戻る力ではなく余力の問題です。
出典:第38回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題78。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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