第113回 午前 問14
必修問題
脳死の状態
脳死の状態はどれか。
- 1縮瞳がある。
- 2脳波で徐波がみられる。
- 3自発呼吸は停止している。
- 4痛み刺激で逃避反応がある。
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✓ これが正解3自発呼吸は停止している。
解説
脳死では呼吸中枢を含む脳幹が止まり、自発呼吸が停止しています。
脳死は、脳幹を含む脳全体の機能が失われ、元に戻らなくなった状態です。日本の法的脳死判定では、臓器の移植に関する法律施行規則で、深い昏睡、瞳孔の固定と散大、脳幹反射の消失、平坦な脳波、自発呼吸の消失などを確かめることが定められています。呼吸の中枢は脳幹(延髄)にあるため、脳死では自分で呼吸することができず、人工呼吸器がなければ呼吸を保てません。
ほかの肢は脳死の所見と逆か、脳の働きが残っていることを示します。瞳孔は縮瞳ではなく左右とも大きく開いたまま固定し、脳波は活動が消えて平坦になります。痛みへの反応が見られるなら、神経の働きが残っています。
植物状態との違いも押さえておきます。植物状態は大脳の働きが失われても脳幹が働いているため、自発呼吸が保たれることが多い状態です。覚え方: 脳幹まで止まる脳死では自分で息ができない、と呼吸の有無で見分けます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1縮瞳がある。:法的脳死判定では、瞳孔が左右とも4ミリメートル以上に開いたまま固定していることを確かめます。瞳孔が小さく縮んでいる状態は、脳死で見られる所見とは逆です。
- 2脳波で徐波がみられる。:徐波は、脳の電気活動が遅くなりながらも続いていることを表します。脳死の判定では脳波の活動そのものが消えた平坦脳波であることが条件で、徐波は当てはまりません。
- 4痛み刺激で逃避反応がある。:痛みを加えると手足を引っ込めるのは、刺激を受け取って動きを返す神経の働きが残っている証拠です。深い昏睡で反応が失われている脳死の状態とは合いません。
出典:第113回 看護師国家試験 午前(厚生労働省)問14(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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