第114回 午後 問80
健康支援と社会保障制度
Cの死因
日本の人口動態統計の死因別死亡率の年次推移をグラフに示す。Cの死因はどれか。
死因別死亡率の年次推移の折れ線グラフ(原典は図。縦軸は死亡率(人口10万対)、横軸は2003年ごろから2022年まで。線の位置を目盛りから読んだ概数を書き写した):
- A:約245から右上がりに増え続け、2022年に約315(期間を通じて5本の中で最も高い)
- B:約125から緩やかに増え、2022年に約190
- C:約20から増え続け、2010年ごろ約35、2016年ごろ約75、2018年ごろにDとEを上回り、2022年に約140(増え方が最も大きい)
- D:約105から緩やかに減り、2022年に約85
- E:約75から増えて2012年ごろ約100となった後、2017年に約75へ下がり、2022年に約60
- 1肺炎
- 2老衰
- 3心疾患
- 4脳血管疾患
- 5悪性新生物〈腫瘍〉
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✓ これが正解2老衰
解説
近年急増し2018年ごろ脳血管疾患を上回ったCは老衰です。
人口動態統計の死因別死亡率では、各死因の順位と近年の増え方の特徴を押さえておくことが大切です。グラフの5本の線を、高さと動きで当てはめていきます。
最も高く増え続けているAが悪性新生物(腫瘍)、次に高いBが心疾患です。Cは2000年代には低かったものの急に増え、2018年ごろに脳血管疾患と肺炎を上回っています。高齢化が進んで、老衰による死亡が大きく増えてきたことを表しており、これが老衰です。緩やかに減っているDが脳血管疾患、2017年に下がったEが肺炎です。令和4年(2022年)の人口動態統計(確定数)では、死亡率(人口10万対)は悪性新生物316.1、心疾患190.9、老衰147.1、脳血管疾患88.1、肺炎60.7で、老衰は第3位でした(出題当時の最新の公表値に近い年の値で、グラフの右端の年に当たります)。
以上から、老衰が正解です。死因の順位は、悪性新生物、心疾患、老衰の上位3つと、急増しているのが老衰、という動きをセットで覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1肺炎:肺炎は2010年代前半に増えた後、2017年に大きく下がったEの線に当たります。令和4年の死亡率は60.7で第5位であり、増え続けて第3位となったCの動きとは合いません。
- 3心疾患:心疾患は期間を通じて2番目に高い位置で緩やかに増えているBの線に当たります。令和4年の死亡率は190.9で第2位で、低い値から急増したCとは高さも形も異なります。
- 4脳血管疾患:脳血管疾患は緩やかに減ってきたDの線に当たります。令和4年の死亡率は88.1で第4位であり、2018年ごろにCに追い抜かれた側の死因です。
- 5悪性新生物〈腫瘍〉:悪性新生物は期間を通じて最も高く、増え続けているAの線に当たります。令和4年の死亡率は316.1で第1位であり、低い値から増えたCの線とは高さが大きく違います。
出典:第114回 看護師国家試験 午後(厚生労働省)問80(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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