平成21年度 秋期 午前Ⅱ 問4
通信プロトコル
xとyに設定するコスト
図は,OSPFを使用するルータa〜iのネットワーク構成を示す。拠点1と拠点3の間の通信はWAN1を,拠点2と拠点3の間の通信はWAN2を通過するようにしたい。xとyに設定するコストとして適切な組合せはどれか。ここで,図中の数字はOSPFコストを示す。
ネットワーク構成図:
拠点1 ─ a 拠点2 ─ c 拠点3 ─ i a ─ b コスト30 a ─ d コスト40 c ─ b コスト50 c ─ d コスト40 b ─ e コスト100(WAN1) d ─ g コスト100(WAN2) e ─ f コスト40 e ─ h コスト30 g ─ f コストx g ─ h コストy f ─ i コスト10 h ─ i コスト10
選択肢は原典ではx・yの表。
- アx:20 / y:20
- イx:30 / y:30
- ウx:40 / y:40
- エx:50 / y:50
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✓ これが正解イx:30 / y:30
解説
x、yを30にすると、どちらの拠点も狙ったWANが最小コストです。
OSPFでは、あて先までのコストの合計が最も小さい経路が選ばれます。拠点3のルータiまでの合計を、WAN1経由とWAN2経由で比べます。eからiまでは、h経由の30+10=40が最小です。拠点1のaからは、WAN1経由が30+100+40=170、WAN2経由が40+100+(xとyの小さい方)+10です。WAN1を選ばせるには、xとyの小さい方が20より大きい必要があります。拠点2のcからは、WAN1経由が50+100+40=190、WAN2経由が40+100+(xとyの小さい方)+10なので、WAN2を選ばせるには40より小さい必要があります。条件に合うのは30だけで、x=y=30のときaは170対180、cは190対180となります。両方の拠点で不等式を立て、等しくなる値も外すのが見分け方です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アx:20 / y:20:20にすると、拠点1からWAN2経由の合計が40+100+20+10=170となり、WAN1経由の170と並びます。同じコストの経路が二つになるため、拠点1の通信がWAN1だけを通るとは言えません。
- ウx:40 / y:40:40にすると、拠点2からWAN2経由の合計が40+100+40+10=190となり、WAN1経由の50+100+40=190と同じになります。拠点2の通信がWAN2だけを通るようには決まりません。
- エx:50 / y:50:50にすると、拠点2からWAN2経由が200になり、WAN1経由の190の方が小さくなります。拠点2と拠点3の間の通信がWAN1を通ってしまい、求める経路と食い違います。
この問題の用語
- ルータLAN同士やLANとWANをつなぎ、ネットワーク層で中継する機器です。宛先のIPアドレスを見て経路を選び、パケットを転送します。
出典:平成21年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問4
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問8:可変長サブネットマスクの問題(ルータ)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問1:BGP-4に関する問題(ルータ)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問7:BGP-4の説明(ルータ)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問13:マルチキャストに関する記述(ルータ)
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