平成28年度 秋期 午前Ⅱ 問4
通信プロトコル
xとyに設定するコスト
図は,OSPF を使用するルータ a〜i のネットワーク構成を示す。拠点 1 と拠点 3 の間の通信は WAN1 を,拠点 2 と拠点 3 の間の通信は WAN2 を通過するようにしたい。x と y に設定するコストとして,適切な組合せはどれか。ここで,図中の数字は OSPF コストを示す。
ネットワーク構成図(拠点とルータ間のリンクにはコストの記載なし):
拠点1 - a 拠点2 - c a - b:30 a - d:40 c - b:50 c - d:40 b - e:100(WAN1) d - g:100(WAN2) e - f:40 e - h:30 g - f:x g - h:y f - i:10 h - i:10 i - 拠点3
選択肢は原典では x・y の表。
- アx:20 / y:20
- イx:30 / y:30
- ウx:40 / y:40
- エx:50 / y:50
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✓ これが正解イx:30 / y:30
解説
経路コストを比べると、x と y がともに 30 のときだけ条件を満たします。
OSPF は宛先までのコストの合計が最も小さい経路を選びます。x=y として、拠点1(ルータ a)から拠点3(ルータ i)へは、WAN1 経由の a-b-e-h-i が 30+100+30+10=170、WAN2 経由は a-d-g から f か h を経て i へ進むので 40+100+x+10=150+x です。WAN1 を選ばせるには 150+x が 170 より大きく、x が 20 を超える必要があります。拠点2(ルータ c)からは、WAN2 経由が 40+100+x+10=150+x、WAN1 経由の c-b-e-h-i が 50+100+30+10=190 なので、WAN2 を選ばせるには x が 40 未満である必要があります。20<x<40 を満たす組は 30 だけです。等しいコストの経路は両方使われ得るので、不等号を厳密に扱うことが判定の要です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アx:20 / y:20:x と y が 20 だと、拠点1から WAN2 経由のコストは 40+100+20+10=170 となり、WAN1 経由の 170 と等しくなります。同じコストの経路が二つできるので、拠点1と拠点3の通信が WAN1 だけを通るとは限りません。
- ウx:40 / y:40:x と y が 40 だと、拠点2から WAN2 経由のコストは 40+100+40+10=190 で、WAN1 経由の 50+100+30+10=190 と並びます。コストが等しくなるため、拠点2と拠点3の通信を WAN2 に固定できません。
- エx:50 / y:50:x と y が 50 だと、拠点2から WAN2 経由のコストは 200 となり、WAN1 経由の 190 より大きくなります。拠点2と拠点3の通信は WAN1 の側を通ってしまい、WAN2 を通すという条件を満たしません。
この問題の用語
- WAN離れた場所にあるLAN同士を、通信事業者の回線でつなぐ広い範囲の網です。LANとWANの境目に置いてつなぐ機器がルータです。
- ルータLAN同士やLANとWANをつなぎ、ネットワーク層で中継する機器です。宛先のIPアドレスを見て経路を選び、パケットを転送します。
出典:平成28年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問4
同じ用語が出る問題
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