令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問20
情報セキュリティ
ルートキットの特徴
ルートキットの特徴はどれか。
- アOS などに不正に組み込んだツールを隠蔽する。
- イOS の中核であるカーネル部分の脆弱性を分析する。
- ウコンピュータがウイルスやワームに感染していないことをチェックする。
- エコンピュータやルータのアクセス可能な通信ポートを外部から調査する。
答えと解説を見る
✓ これが正解アOS などに不正に組み込んだツールを隠蔽する。
解説
ルートキットは不正に組み込んだツールや痕跡を隠します。
ルートキットは、攻撃者がコンピュータに侵入した後で使う道具をまとめたもので、侵入の痕跡や、不正に組み込んだプログラムを利用者や管理者から見えないように隠すのが主な特徴です。プロセスやファイルの一覧、ログなどを書き換えて、バックドアやマルウェアが動いていても気づかれないようにします。OS の中核部分に入り込むものもあり、見つけにくいのが厄介な点です。管理者権限を握り続けるための道具一式で、中心となる働きは隠すこと、と覚えておくと見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イOS の中核であるカーネル部分の脆弱性を…:カーネル部分の脆弱性を分析するのは、脆弱性を調べる診断の作業にあたります。ルートキットはカーネルに入り込んで自分を隠すことはあっても、脆弱性を分析するための道具ではありません。
- ウコンピュータがウイルスやワームに感染して…:ウイルスやワームなどのマルウェアに感染していないことを確かめるのは、マルウェア対策ソフトの役目です。ルートキットは逆に、不正なプログラムの存在を隠して感染に気づかせないように働きます。
- エコンピュータやルータのアクセス可能な通信…:外部から通信ポートの開き具合を調べるのは、ポートスキャンの説明です。攻撃の準備として行う調査の手口であり、侵入後に痕跡を隠すルートキットとは、使う段階も目的も違います。
この問題の用語
- ルートキット侵入したあとに自分の存在を隠すための道具を、一式にまとめたものです。入口を作るだけでなく、痕跡やツールを見えなくするところが特徴です。
- ポートスキャンどの通信の入口が開いていて何が動いているかを、外から順に調べること。攻撃者の下調べにも、不要なサービスが動いていないかの点検にも使われます。
- マルウェアウイルスやランサムウェアなど、利用者に害を与える目的で作られたソフトの総称です。感染すると情報を盗まれたり操作できなくされたりします。
- 脆弱性OSやソフトに残っている、攻撃の足掛かりになりうる弱点のこと。開発元が配る修正パッチを当ててふさぎます。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
- ウイルスほかのプログラムに入り込んで増える、不正なプログラムです。単独で動くトロイの木馬や、自ら広がるワームとは区別されます。
- ワーム他のプログラムに寄生せず、自分の複製を作って自力で広がるマルウェアです。ネットワークやリムーバブルメディアを媒介にして感染を広げます。
- ルータLAN同士やLANとWANをつなぎ、ネットワーク層で中継する機器です。宛先のIPアドレスを見て経路を選び、パケットを転送します。
出典:令和元年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問20
同じ用語が出る問題
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問16:ポリモーフィックに関する問題(ルートキット)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問19:VLANに関する問題(マルウェア)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問19:ポートスキャンに関する問題(ポートスキャン)
- 平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問16:ビヘイビア法の説明(ウイルス)
- 平成21年度 秋期 午前Ⅱ 問19:キャッシュポイズニングの問題(ワーム)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)