第59回 午前 問62
生理学
運動単位に関する問題
運動単位で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1運動単位には求心性線維が含まれる。
- 2筋を徐々に収縮すると大きな運動単位が先に活動を始める。
- 3筋が収縮する際に運動単位の数が増加していく過程を動員という。
- 4細かい動きが要求される筋は一つの運動ニューロンが支配する筋線維数が多い。
- 5一つの運動ニューロンを刺激すると、その支配下にある筋線維が同時に収縮する。
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✓ これが正解3筋が収縮する際に運動単位の数が増加していく過程を動員という。
✓ これが正解5一つの運動ニューロンを刺激すると、その支配下にある筋線維が同時に収縮する。
解説
動員は運動単位の数が増える過程で、支配下の筋線維は同時に収縮します。
運動単位は、脊髄の前角にある1つのα運動ニューロンと、そのニューロンが支配するすべての筋線維をひとまとまりとして見た単位です。筋の力の調整は、働く運動単位の数を増やしたり減らしたりすることと、一つひとつの運動単位が興奮する頻度を変えることで行われています。
一つめの正しい記述は、筋が収縮するときに働く運動単位の数が増えていく過程を動員と呼ぶ、というものです。必要な力が大きくなるほど、より多くの運動単位が動員されます。二つめは、一つの運動ニューロンを刺激すると、その支配下にあるすべての筋線維が同時に収縮する、というものです。1つの運動ニューロンが興奮すれば、その運動単位に属する筋線維は全部そろって縮みます。
ほかの記述は、運動単位に含まれる神経の種類、運動単位が働きはじめる順番、細かい動きをする筋の運動単位の大きさのどれかが誤っています。覚え方は、運動単位は運動ニューロンと筋線維だけ、動員は小さい単位から大きい単位へ、細かい筋ほど1つの神経が受け持つ筋線維は少ない、と3点で押さえることです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1運動単位には求心性線維が含まれる。:運動単位は、α運動ニューロンとそれが支配する筋線維で構成され、感覚を伝える求心性線維は含まれません。運動の出力の側だけを単位として見たものです。
- 2筋を徐々に収縮すると大きな運動単位が先に活動を始める。:筋を少しずつ強く収縮させると、まず小さな運動単位から働きはじめ、力が必要になるにつれて大きな運動単位が加わります。この順番はサイズの原理と呼ばれ、記述は逆です。
- 4細かい動きが要求される筋は一つの運動ニューロンが支配する筋線維数が多い。:指や眼のように細かい動きが求められる筋では、1つの運動ニューロンが支配する筋線維の数が少なくなっています。少ない筋線維ごとに力を細かく調整できるようにするためです。
出典:第59回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問62(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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