第59回 午後 問27
リハビリテーション医学
理学療法士の行動で適切なのはどれか。
- 1患者の病状を許可なく友人に伝える。
- 2患者に担当作業療法士の自宅住所を教える。
- 3先輩職員に患者宅の家屋構造を伝えて住宅改修の相談をする。
- 4患者の全身動画を自分のスマートフォンに保存して歩行を分析する。
- 5利用者限定のSNS〈Social networking service〉に患者の個人情報を投稿する。
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✓ これが正解3先輩職員に患者宅の家屋構造を伝えて住宅改修の相談をする。
解説
支援の目的で職場内で家屋構造を共有し相談するのは適切です。
理学療法士は、理学療法士及び作業療法士法により、正当な理由がある場合を除き、業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならない義務を負っています。適切な行動かどうかを見分ける軸は、情報の使い方が患者の治療や支援という目的のためか、そして共有が職場の中の必要な範囲にとどまっているかです。住宅改修の相談のために先輩職員へ患者宅の家屋構造を伝えるのは、患者の生活を支えるという目的で、同じ職場で支援にかかわる人の範囲で情報を共有するものなので、適切な行動です。
ほかの肢は、目的が治療と関係ないか、情報が職場の外や管理の及ばない場所へ出てしまう行動です。患者や同僚の個人情報を、友人、患者、私物の機器、職場の外のサービスへ広げることになります。
治療や支援の目的があるか、必要な人の間だけで共有しているか、の2点を確かめると、職業倫理や個人情報の問いは判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1患者の病状を許可なく友人に伝える。:患者の病状は治療の中で知り得た秘密に当たり、本人の許可なく職場の外の友人に話すことは守秘義務に反します。治療の目的もなく、秘密を漏らしてはならないという原則に明らかに反する行動です。
- 2患者に担当作業療法士の自宅住所を教える。:同僚である作業療法士の自宅住所は、その職員本人の個人情報です。本人の同意なく患者に教えると、職員の私生活の安全を損なうおそれがあり、職場として個人情報を守る責任にも反します。
- 4患者の全身動画を自分のスマートフォンに保存して歩行を分析する。:患者の全身が写った動画は、本人を特定できる個人情報です。分析の目的があっても、職場の管理を離れた私物のスマートフォンに保存すると、紛失や流出の危険が高く、適切な取扱いとはいえません。
- 5利用者限定のSNS〈Social networking service〉に患者の個人情報を投稿する。:利用者を限定したSNSであっても、職場の外のサービスに患者の個人情報を載せれば、見る人の範囲を管理しきれず、情報が広がるおそれがあります。治療の目的とも関係がなく、行ってはならない行動です。
出典:第59回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問27(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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