第59回 午後 問52
解剖学
椎骨に関する問題
ヤコビー〈Jacoby〉線上に位置する椎骨はどれか。
- 1T12
- 2L1
- 3L2
- 4L3
- 5L4
答えと解説を見る
✓ これが正解5L4
解説
左右の腸骨稜の頂点を結ぶヤコビー線上にあるのはL4です。
ヤコビー線(Jacoby線)は、左右の腸骨稜の最も高い点を結んだ線です。背中から触れると、この線はおおむね第4腰椎(L4)の棘突起の高さ、またはL4とL5の間を通ります。そのため、ヤコビー線上に位置する椎骨はL4です。腸骨稜は殿部の上で左右に張り出しているので、両手を腰に当てると触れやすい目印です。
この線は、腰椎の高さを体の表面から数えるときの目印として使われます。例えば腰椎穿刺では、脊髄の下端より下の高さで針を刺すために、ヤコビー線を手がかりにしてL3とL4の間やL4とL5の間の椎間を確かめます。ほかの肢の椎骨は、いずれもヤコビー線より上の高さにあります。
体の表面の目印と脊椎の高さの対応(ヤコビー線は第4腰椎など)をまとめて覚えておくと、触診や評価の場面で役立ちます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1T12:第12胸椎は、肋骨の最も下の一対がつく椎骨で、ヤコビー線よりかなり上の高さにあります。腸骨稜の最高点を結ぶ線の上には位置しません。
- 2L1:第1腰椎は胸椎から腰椎へ移る部分にあり、成人の脊髄の下端はおおむねL1からL2の高さとされます。腸骨稜の最高点を結ぶ線はこれよりずっと下を通るので、該当しません。
- 3L2:第2腰椎の棘突起は、ヤコビー線より2椎骨ほど上の高さにあります。腸骨稜の高さを目印にして下から数える場合、この線上に来る椎骨には当たりません。
- 4L3:第3腰椎はヤコビー線のすぐ上にある椎骨で、腰椎穿刺ではL3とL4の椎間が穿刺の部位の一つとして使われます。線そのものの上に位置するのは、その一つ下のL4です。
出典:第59回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問52(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)