第61回 午後 問28
臨床医学
変形性膝関節症で正しいの
変形性膝関節症で正しいのはどれか。
- 1二次性が多い。
- 2男性に好発する。
- 3外反変形を生じやすい。
- 4好発年齢は20歳代である。
- 5大腿四頭筋の萎縮を認める。
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✓ これが正解5大腿四頭筋の萎縮を認める。
解説
変形性膝関節症では大腿四頭筋の萎縮が見られます。
変形性膝関節症は、膝の関節軟骨がすり減り、骨の変形や関節の炎症が起こる病気です。判断の軸は、日本人に多い病型、性別と年齢の傾向、変形の向き、そして膝周りの筋への影響です。
膝の痛みがあると動かすことが減り、関節の腫れや痛みによって大腿四頭筋の働きも抑えられるため、大腿四頭筋は萎縮しやすくなります。大腿四頭筋の筋力低下は症状の進行や歩行能力の低下にも関わるとされ、理学療法では大腿四頭筋の筋力増強運動が中心的な治療の一つになっています。よって大腿四頭筋の萎縮を認めるという記述が正しいものです。
日本では、明らかな原因のない加齢に伴う一次性が大部分を占め、外傷や関節リウマチなどに続いて起こる二次性は少数です。男性より女性に多く、中高年以降、とくに高齢者で増えるため、20歳代が好発年齢ということはありません。変形は膝の内側の軟骨がすり減ることで起こる内反変形(O脚)が多く、外反変形(X脚)は少数です。中高年女性・一次性・内反(O脚)・大腿四頭筋の萎縮、と特徴をまとめて覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1二次性が多い。:日本の変形性膝関節症は、加齢などを背景とした原因のはっきりしない一次性が大半を占めます。外傷や関節リウマチなどに続く二次性は少数です。
- 2男性に好発する。:性別では女性のほうが多くかかる病気で、閉経後の女性や中高年の女性に多いことが知られています。男性に好発するわけではありません。
- 3外反変形を生じやすい。:日本人では膝の内側の軟骨が減りやすく、O脚になる内反変形が多く見られます。X脚になる外反変形は少数です。
- 4好発年齢は20歳代である。:加齢とともに増える病気で、中高年以降、とくに高齢者に多く見られます。20歳代で発症するのはまれです。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問28(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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