第61回 午後 問85
生理学
ホメオスターシスに関する問題
ホメオスターシスを維持する中枢があるのはどれか。
- 1下垂体
- 2視床
- 3視床下部
- 4松果体
- 5脳梁
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✓ これが正解3視床下部
解説
ホメオスターシスを維持する中枢は視床下部にあります。
ホメオスターシス(恒常性)とは、体温、血糖、水分量、血圧など体の内部の環境を一定の範囲に保とうとする働きです。判断の軸は、自律神経と内分泌の両方をまとめて調節する場所はどこかです。
視床下部は間脳の一部で、自律神経系の最高中枢として交感神経と副交感神経の働きを調整します。さらに、下垂体に指令を出してホルモンの分泌を調節します。体温調節中枢、摂食中枢と満腹中枢、飲水(渇き)の中枢などもここにあり、体の内部環境を一定に保つ中枢として働きます。よってホメオスターシスを維持する中枢があるのは視床下部です。
下垂体は視床下部の指令を受けてホルモンを分泌する内分泌器官で、指令を出す中枢ではありません。視床は感覚情報を大脳皮質へ中継する場所です。松果体は睡眠と覚醒のリズムに関わるメラトニンを分泌します。脳梁は左右の大脳半球を結ぶ神経線維の束です。自律神経と内分泌の司令塔は視床下部、と覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1下垂体:下垂体は視床下部からの指令を受けて成長ホルモンや甲状腺刺激ホルモンなどを分泌する内分泌腺です。調節の指令を出す中枢そのものではありません。
- 2視床:視床は嗅覚以外の感覚を大脳皮質へ中継する場所です。体温や水分などの内部環境を一定に保つ中枢はその下の視床下部にあります。
- 4松果体:松果体は第三脳室の後ろにある小さな器官で、暗くなるとメラトニンを出して眠りのリズムを整えます。体温や水分の調節を統括する場所ではありません。
- 5脳梁:脳梁は左右の大脳半球をつなぐ神経線維の束で、半球間の情報のやりとりを担います。内部環境の調節を行う中枢ではありません。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問85(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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