第61回 午後 問87
臨床医学
室内空調が陽圧に調整されているの
室内空調が陽圧に調整されているのはどれか。
- 1一般病室
- 2外来待合室
- 3機能訓練室
- 4集中治療室
- 5感染症隔離室
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✓ これが正解4集中治療室
解説
集中治療室は外から病原体が入らないよう陽圧に調整されます。
病院の空調は、病原体を部屋の外へ出さないか、外から入れないかという目的に応じて、室内の圧を周囲より高く(陽圧)または低く(陰圧)調整します。判断の軸は、その部屋が守る対象は中の患者か、外の人かです。
陽圧の部屋では空気が室内から外へ流れ出るため、廊下などの汚染された空気が入りにくくなります。集中治療室には、重い病気や手術の後で感染に弱い患者が多くいるため、外からの病原体の侵入を防ぐ目的で陽圧に調整されます。よって室内空調が陽圧に調整されているのは集中治療室です。同じ考え方で、手術室や造血幹細胞移植の無菌室も陽圧にします。
感染症隔離室は、結核などの空気感染する病原体を部屋の外へ漏らさないように、空気が外から中へ流れる陰圧に調整されます。一般病室、外来待合室、機能訓練室は、通常は特別な陽圧の設定は行われず、換気によって空気を清潔に保ちます。中の患者を守るなら陽圧、外の人を守るなら陰圧、と目的で覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1一般病室:一般病室では、外からの病原体を特別に防いだり、室内の病原体を閉じ込めたりする必要は通常ありません。周囲との圧差を設けず換気で管理します。
- 2外来待合室:外来待合室は多くの人が出入りする場所で、換気によって空気を入れ替えることで感染対策を行います。陽圧に調整する部屋ではありません。
- 3機能訓練室:機能訓練室は多くの患者が運動する場所で、換気を十分に行うことが基本です。特別に圧を高めて外の空気を防ぐ部屋ではありません。
- 5感染症隔離室:結核などの患者を収容する感染症隔離室は、病原体を外に漏らさないよう、空気が廊下から部屋へ流れ込む陰圧に保たれます。陽圧とは逆です。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問87(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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