第61回 午後 問91
臨床医学
アテトーゼ型に関する問題
痙直型よりアテトーゼ型の脳性麻痺で特徴的なのはどれか。
- 1視覚障害
- 2知的障害
- 3てんかん
- 4歩行障害
- 5不随意運動
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✓ これが正解5不随意運動
解説
アテトーゼ型の脳性麻痺では不随意運動が特徴的です。
脳性麻痺は、受精から生後4週までの間に生じた脳の病変による、運動と姿勢の異常です。病型は、主にどの部位が障害されるかで分かれ、痙直型は錐体路系、アテトーゼ型は大脳基底核を中心とする錐体外路系の障害によるものです。判断の軸は、それぞれの病型に特徴的な症状の違いです。
アテトーゼ型では、筋緊張が変動し、本人の意思と関係なく手足や顔、体幹がくねるように動く不随意運動が特徴です。動こうとしたり緊張したりすると不随意運動が強くなり、安静時や睡眠時には軽くなります。核黄疸(新生児の重い黄疸)が原因となることが知られています。よって痙直型よりアテトーゼ型で特徴的なのは不随意運動です。
視覚障害、知的障害、てんかんは、脳の広い範囲が障害されやすい痙直型で合併することが多く、アテトーゼ型の特徴とはいえません。アテトーゼ型では知的な能力が比較的保たれる例が多いとされます。歩行障害は、どちらの病型でも程度に応じて見られる症状です。痙直型は筋が硬い、アテトーゼ型は動きが止まらない、と対比で覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1視覚障害:斜視や視力の低下などの視覚障害は、脳室周囲白質軟化症などで起こる痙直型で多く見られます。アテトーゼ型により特徴的な症状ではありません。
- 2知的障害:知的な発達の遅れは、四肢麻痺を中心とする痙直型で合併しやすいとされます。アテトーゼ型では知的な力が比較的保たれる子どもも多くいます。
- 3てんかん:てんかんは脳の広い範囲が傷ついた痙直型で多く合併します。アテトーゼ型だけに目立つ合併症ではありません。
- 4歩行障害:歩くことの困難は、麻痺の程度に応じて痙直型でもアテトーゼ型でも見られます。どちらか一方に特徴的な症状とはいえません。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問91(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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