平成22年度 秋期 午前Ⅱ 問1
システム要件定義・ソフトウェア要件定義
DFDに関する問題
在庫管理業務を分析したDFDの中のa,bに入る語句の適切な組合せはどれか。
在庫管理業務のDFD(原典は図。円がプロセス,四角が外部エンティティ,二重線がデータストア。データフローを「出発元 →(データフロー名)→ 行き先」の形で書き写した):
顧客 →(顧客注文)→ 在庫確認 在庫台帳 →(在庫データ)→ 在庫確認 在庫確認 →(出庫請求)→ 出庫 在庫確認 →(購買請求)→ 取引先選択 取引先マスタ →(取引先データ)→ 取引先選択 取引先選択 →(購買注文)→ 発注 発注 →(購買注文書)→ 発注先業者 発注 →(購買注文書控え)→ a 発注 →(発注データ)→ 注文台帳 発注先業者 →(納品データ)→ a 注文台帳 →(発注データ)→ a a →(更新済み発注データ)→ 注文台帳 a →(納品データ)→ b 注文台帳 →(発注データ)→ b b →(更新済み発注データ)→ 注文台帳 在庫台帳 →(在庫データ)→ b b →(更新済み在庫データ)→ 在庫台帳 b →(出庫請求)→ 出庫 b →(買掛データ)→ 経理部門 在庫台帳 →(在庫データ)→ 出庫 出庫 →(更新済み在庫データ)→ 在庫台帳 出庫 →(出庫指示)→ 配送部門
選択肢は原典ではa,bの表。
- アa:欠品確認 / b:在庫引当
- イa:検査 / b:入庫
- ウa:納期確認 / b:入庫
- エa:与信限度確認 / b:在庫引当
答えと解説を見る
✓ これが正解イa:検査 / b:入庫
解説
納品を照合するaは検査、在庫を増やすbは入庫です。
DFDの空欄は、そのプロセスに入るデータと出るデータから役割を読み取ります。a には、発注からの購買注文書控え、発注先業者からの納品データ、注文台帳からの発注データが入り、注文台帳へ更新済み発注データを返し、b へ納品データを渡しています。注文した内容と届いた品物を突き合わせ、合格した分の納品データを次へ回す働きなので、a は検査です。b は、a から納品データを受け、在庫台帳を更新済み在庫データで書き換え、経理部門へ買掛データを送り、さらに待っていた出庫請求を出庫へ回しています。品物を倉庫に受け入れて在庫を増やし、支払の元になる買掛を計上する働きなので、b は入庫です。プロセスの名前は、入出力のデータが何を表すかに沿って当てはめると絞り込めます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アa:欠品確認 / b:在庫引当:欠品確認は、注文を受けたときに在庫が足りるかを確かめる働きで、図では顧客注文と在庫データを受ける在庫確認が担っています。a は業者からの納品データを照合する位置にあり、b は在庫を増やして買掛を出すので、在庫引当とも合いません。
- ウa:納期確認 / b:入庫:納期確認なら、発注データと業者の納期の約束を照らし合わせる働きになりますが、a には品物が届いたことを示す納品データが入り、合格分を次へ渡しています。b を入庫とする点は合っていますが、a の役割が図と合いません。
- エa:与信限度確認 / b:在庫引当:与信限度確認は、顧客に売るときに取引の上限を確かめる働きで、顧客注文の側で行うものです。a は発注先業者からの納品を扱う位置にあり、b は在庫を増やし買掛データを経理に送るので、在庫引当とも合いません。
この問題の用語
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
- エンティティ情報の世界で管理の対象となる、人やものごとの一つひとつを指します。E-R図では、この対象と対象どうしの関連を組み合わせて表します。
- 部門組織の中で、仕事の種類や担当ごとに分けられたまとまりです。専門ごとに分ける分け方と、製品や地域ごとに分ける分け方があります。
出典:平成22年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問1
同じ用語が出る問題
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問13:活動基準原価計算に関する問題(部門)
- 平成30年度 秋期 午前Ⅱ 問1:CRUDマトリックスの説明(エンティティ)
- 平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問2:機能要件を満たすために行う設計(部門)
- 平成27年度 秋期 午前Ⅱ 問14:ソリューション要求の説明(部門)
- 平成27年度 秋期 午前Ⅱ 問3:境界オブジェクトに該当するもの(エンティティ)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)