平成24年度 春期 午前 問33
ネットワーク
ARPの説明
TCP/IP ネットワークにおける ARP の説明として,適切なものはどれか。
- アIP アドレスから MAC アドレスを得るプロトコルである。
- イIP ネットワークにおける誤り制御のためのプロトコルである。
- ウゲートウェイ間のホップ数によって経路を制御するプロトコルである。
- エ端末に対して動的に IP アドレスを割り当てるためのプロトコルである。
答えと解説を見る
✓ これが正解アIP アドレスから MAC アドレスを得るプロトコルである。
解説
IP アドレスから MAC アドレスを求める手順です。
略語を開くと答えが出てきます。ARP はアドレスを解決するための手順という意味で、解決するとは、分かっていない側のあて先を突き止めることです。見分けの軸は、その手順が何を手がかりにして何を得るのか、という向きの一点になります。同じネットワークの中で実際に相手へ届けるには MAC アドレスが必要ですが、利用者も応用の側も IP アドレスしか知りません。そこで、IP アドレスを手がかりに MAC アドレスを引き出す仕組みが必要です。動きは二段です。まず、この IP アドレスの持ち主は誰かと、つながっている全員へ一斉に問いかけます。次に、本人だけが自分の MAC アドレスを添えて返します。得られた対応づけはしばらく手元の表にしまい、毎回問わずに済ませます。ここで注意したいのは向きです。手元の機器が自分の MAC アドレスしか知らず、自分の IP アドレスを教えてもらう場合は、向きが逆の RARP という別の手順になります。何から何を得るのかを、いつも声に出して確かめてください。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イIP ネットワークにおける誤り制御のため…:誤りや、あて先まで届かなかったことを知らせる役目を持つのは ICMP です。異常を送り主へ伝えるための手順であって、あるあて先の表し方を別の表し方へ引き直す働きは持っていません。
- ウゲートウェイ間のホップ数によって経路を制…:通るルータの数を数えて経路を決めるのは、経路の情報を互いに配り合う手順の仲間です。遠くまでの道を選ぶ話ですので、同じネットワークの中で相手のあて先を突き止める話とは層も目的も違います。
- エ端末に対して動的に IP アドレスを割り…:端末へ IP アドレスを自動で配るのは DHCP です。配っている物が IP アドレスそのものですから、すでに分かっている IP アドレスを手がかりにするという設問の前提と食い違います。
この問題の用語
- DHCP機器へIPアドレスやサブネットマスクなどの設定を自動で配る仕組み。名前をアドレスに変えるDNSとは役割が違います。
- TCP相手に届いたかを確かめながら送る、信頼性を重んじた通信の約束事です。ポート番号でアプリを見分け、届かない分は送り直します。
- プロトコル通信するときの、決まりごとや手順のまとまりのことをいいます。送る側と受ける側が同じものに従うことで、やり取りが成り立ちます。
出典:平成24年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問33
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問43:ポートスキャンに関する問題(TCP)
- 令和7年度 秋期 午前 問34:ループに関する問題(TCP)
- 令和7年度 秋期 午前 問32:IPアドレスに関する問題(DHCP)
- 令和5年度 秋期 午前 問35:マルチキャストに関する問題(DHCP)
- 令和4年度 秋期 午前 問31:LAN環境の説明(DHCP)
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