平成24年度 春期 午前 問54
プロジェクトマネジメント
インタビュー実施上の留意点
システムの要求分析時に行うインタビュー実施上の留意点のうち,適切なものはどれか。
- アインタビュー対象者の回答が,事実であるか推測であるかを区別すべきである。
- イインタビューの対象者は,その業務を直接行っている担当者に限るべきである。
- ウ質問内容を記入した用紙を事前に渡すことは,避けるべきである。
- エ質問は,“はい”か“いいえ”で答えられるものに限るべきである。
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✓ これが正解アインタビュー対象者の回答が,事実であるか推測であるかを区別すべきである。
解説
事実か推測かを分けて聞き取ることが必要です。
この設問は、要求分析の場で行うインタビューについて、正しい心構えを一つ選ばせています。見分けの軸は、その留意点が、入ってくる情報を狭める向きなのか、受け取った情報を仕分ける向きなのか、という一点になります。聞き取りの場で相手が話すことには、実際にそうしているという事実と、たぶんこうだろうという推測や、こうしたいという要望とが入り混じります。この二つを分けないまま要件として書き写すと、実際には行われていない業務を作り込んでしまい、後の工程で高くつきます。ですから、その場で、いまそうなっているのか、それともご希望なのか、と分けて確かめることが求められます。これが、受け取った情報の質を上げる向きの留意点です。ほかの三つは、いずれも入ってくる情報そのものを減らす向きに働きます。要求を洗い出す段階で、わざわざ入口を狭めなければならない理由はありません。集める段では広く受け取り、使う段で仕分ける、という順序を覚えておくと、この型の設問で迷わなくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イインタビューの対象者は,その業務を直接行…:聞く相手を、その仕事を直接担っている人に絞ってしまう案です。取りまとめる立場の人は目的や例外の扱いを知っていますし、前後の工程を担う部署は別の見え方を持っています。現場で行われている手順が、あるべき姿とも限りません。
- ウ質問内容を記入した用紙を事前に渡すことは…:何を聞くかを前もって渡さない、という案です。先に渡しておけば、相手は資料や実績の数字を用意でき、限られた時間を掘り下げた話に充てられます。不意を突かなければ聞き出せない場ではありません。
- エ質問は,“はい”か“いいえ”で答えられる…:答えが二つに一つになる問いだけに絞る案です。それでは、こちらがあらかじめ思い付いた範囲しか確かめられず、想定していなかった業務や例外を拾えません。自由に語ってもらう問いと、確認のための問いは使い分けるものです。
この問題の用語
- 要求分析利用する側が何を求めているかを、はっきりさせる作業です。関わる人を洗い出し、ニーズと制約条件を明らかにしていきます。
出典:平成24年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問54
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