平成25年度 秋期 午前 問12
コンピュータ構成要素
DMAの説明
DMA の説明として,適切なものはどれか。
- アCPU が磁気ディスクと主記憶とのデータの受渡しを行う転送方式である。
- イ主記憶の入出力専用アドレス空間に入出力装置のレジスタを割り当てる方式である。
- ウ専用の制御回路が入出力装置,主記憶などの間のデータ転送を行う方式である。
- エ複数の命令の実行ステージを部分的にオーバラップさせて同時に処理し,全体としての処理時間を短くする方式である。
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✓ これが正解ウ専用の制御回路が入出力装置,主記憶などの間のデータ転送を行う方式である。
解説
DMAは、CPUを介さず専用の制御回路が転送を行う方式です。
設問は、DMA の説明として適切なものを選ばせています。見る軸は一つで、データ転送を誰が取り仕切っているかです。DMA は Direct Memory Access(直接メモリアクセス)の略で、要点は転送のあいだ CPU を通さないことにあります。実際の転送を受け持つのは専用のコントローラで、これが入出力装置と主記憶のあいだをつなぎ、決められた範囲のデータをまとめて運びます。CPU は転送の開始を指示したあと別の処理に移れるので、入出力の待ち時間に縛られずに済みます。したがって、専用の制御回路が入出力装置や主記憶などの間のデータ転送を行う方式である、という記述が当てはまります。DMA という仕組みの利点そのものが CPU を空けることなので、転送の主語が CPU 自身になっている記述は、たとえ入出力の話をしていても当てはまりません。主語がどれを指しているかを先に読むと、紛らわしい記述を読み比べる前に切り分けられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アCPU が磁気ディスクと主記憶とのデータ…:転送を行う主体が CPU 自身になっており、これはプログラム制御方式と呼ばれる古い受渡しの形です。この方式では運んでいるあいだ CPU が占有されるため、本問の仕組みが狙う利点がそのまま失われます。
- イ主記憶の入出力専用アドレス空間に入出力装…:入出力装置のレジスタをアドレス空間に割り当てるのはメモリマップド入出力の説明です。装置をどう見せるかという割当ての話であり、誰が運ぶかという役割分担の話ではありません。
- エ複数の命令の実行ステージを部分的にオーバ…:複数の命令の実行段階を部分的に重ねて処理するのはパイプラインの説明です。命令を実行する側の高速化であって、入出力装置とのやり取りとは層が異なります。
この問題の用語
- 磁気ディスクデータを磁気で記録する装置で、ハードディスクなどが当たります。複数台を組み合わせ、故障しても復旧できるようにする使い方があります。
出典:平成25年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問12
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