平成27年度 秋期 午前 問33
セキュリティ
電子メールに関する問題
電子メールの内容の機密性を高めるために用いられるプロトコルはどれか。
- アIMAP4
- イPOP3
- ウSMTP
- エS/MIME
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✓ これが正解エS/MIME
解説
四つのうち一つだけが内容を暗号化します。
設問は、電子メールの内容の機密性を高めるために使うものを選ばせています。並んだ四つは、役割で三対一にきれいに割れます。三つはメールを運ぶための取り決めで、送り出す側と受け取る側に分かれますが、どちらも中身を守る仕組みは持っていません。残る一つが S/MIME です。これは、添付や日本語をメールに載せるための決まりに公開鍵暗号を足したもので、本文と添付そのものを暗号化します。さらにデジタル署名を添えることもでき、その場合は差出人が本人であることと、途中で書き換えられていないことも確かめられます。守っているのは経路ではなく中身なので、どの装置を経由しても、受け取った本人が鍵で開くまで読めません。機密性という言葉が出てきたら、運ぶ側の取り決めは全部落ちる、という当て方でよいことになります。運ぶ役と守る役を切り分けるのが、この設問の土台です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アIMAP4:サーバに置いたままメールを読むための取り決めです。複数の機器から同じ状態を見られる利点はありますが、取り出す手順を定めているだけで、中身は平文のまま扱われます。
- イPOP3:サーバから手元へメールを落として読むための取り決めです。先の一つとは保管場所の考え方が違うだけで、受け取る役目という点では同じであり、内容を守る働きはありません。
- ウSMTP:メールを相手のサーバへ送り出すための取り決めです。素のままでは暗号化を行わないので、これを使っていること自体は中身が守られている証拠になりません。
この問題の用語
- S/MIME電子メールの本文を暗号化し、署名で送信者と改ざんの有無も確かめられる方式です。メールサーバへのログイン認証やIPsecとは役割が違います。
- SMTP電子メールを送り出すときに使う取り決め。受け取る側の取り決めとは別なので、送信と受信で設定が分かれます。
- 電子メール文書やファイルをネットワーク越しに送る仕組み。送信にはSMTP、受信にはPOP3やIMAP4というプロトコルが使われます。
- 機密性許された人だけが情報に触れられる状態が保たれていること。完全性・可用性と並ぶ、情報セキュリティの三つの性質の一つです。
- プロトコル通信するときの、決まりごとや手順のまとまりのことをいいます。送る側と受ける側が同じものに従うことで、やり取りが成り立ちます。
- IMAP4メールを受け取るためのしくみで、サーバに置いたまま読む形です。送信には使わず、送信はSMTPが担います。
- POP3メールを受け取るためのしくみで、端末へ取り込んで読む形です。送信に使うものではなく、送信にはSMTPを使います。
出典:平成27年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問33
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問45:デジタル署名に関する問題(S/MIME)
- 令和7年度 秋期 午前 問44:デジタルフォレンジックスの問題(電子メール)
- 令和7年度 春期 午前 問33:ウェルノウンポートに関する問題(POP3)
- 令和6年度 秋期 午前 問57:入出力データの管理方針の例(機密性)
- 令和6年度 秋期 午前 問38:IPアドレス空間に関する問題(SMTP)
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