平成27年度 春期 午前 問9
コンピュータ構成要素
スーパスカラの説明
スーパスカラの説明として,適切なものはどれか。
- ア処理すべきベクトルの長さがベクトルレジスタよりも長い場合,ベクトルレジスタ長の組に分割して処理を繰り返す方式である。
- イパイプラインを更に細分化することによって,高速化を図る方式である。
- ウ複数のパイプラインを用い,同時に複数の命令を実行可能にすることによって,高速化を図る方式である。
- エ命令語を長く取り,一つの命令で複数の機能ユニットを同時に制御することによって,高速化を図る方式である。
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✓ これが正解ウ複数のパイプラインを用い,同時に複数の命令を実行可能にすることによって,高速化を図る方式である。
解説
パイプラインを何本も並べ、同時に複数の命令を流します。
設問は、スーパスカラの説明を選ばせています。四つの肢はどれもプロセッサの高速化の技法で、手を入れる場所がそれぞれ違います。スーパスカラの特徴は、パイプラインを何本も持つところにあります。一本しかなければ一サイクルに一命令が上限ですが、本数を増やせば一サイクルに二命令、三命令と流せます。どの命令を同時に流してよいかは、依存関係を調べたうえでハードウェアが実行時に判断します。したがって、複数のパイプラインを用いて同時に複数の命令を実行可能にする、という記述が当てはまります。深くするのか、広くするのか、それとも命令そのものを太くするのか。高速化の技法はこの三つの方向に並べ直すと整理でき、この方式は広くする側に当たります。名前も、一つずつ処理するスカラを超える、という意味合いから来ています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア処理すべきベクトルの長さがベクトルレジス…:長いデータを、レジスタに収まる組に切って繰り返し処理していくやり方の説明です。手を入れている場所が、命令を並べて同時に流す仕組みとは別のところにあります。
- イパイプラインを更に細分化することによって…:段を細かく割って一段を短くし、深くすることで速める方式です。名前も働きもよく似ていますが、こちらは本数を増やしていない点で違います。
- エ命令語を長く取り,一つの命令で複数の機能…:一つの命令に複数の動作を詰め込む VLIW の説明です。同時に動かすという結果は似ていても、どれを組み合わせるかを決めるのはコンパイラであり、実行時に判断しているわけではありません。
出典:平成27年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問9
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