令和4年度 春期 午前 問41
セキュリティ
シングルサインオンに関する問題
クライアント証明書で利用者を認証するリバースプロキシサーバを用いて,複数の Web サーバにシングルサインオンを行うシステムがある。このシステムに関する記述のうち,適切なものはどれか。
- アクライアント証明書を利用者の PC に送信するのは,Web サーバではなく,リバースプロキシサーバである。
- イクライアント証明書を利用者の PC に送信するのは,リバースプロキシサーバではなく,Web サーバである。
- ウ利用者 ID などの情報を Web サーバに送信するのは,リバースプロキシサーバではなく,利用者の PC である。
- エ利用者 ID などの情報を Web サーバに送信するのは,利用者の PC ではなく,リバースプロキシサーバである。
答えと解説を見る
✓ これが正解エ利用者 ID などの情報を Web サーバに送信するのは,利用者の PC ではなく,リバースプロキシサーバである。
解説
認証を終えた後の情報を渡すのは中継役です。
設問は、クライアント証明書で利用者を認証するリバースプロキシサーバを用いて、複数の Web サーバにシングルサインオンを行うシステムについて、適切な記述を選ばせています。この構成では、利用者の PC が各 Web サーバと直接やり取りをせず、間に立つサーバが入口を一つに集めます。ですから見分けの軸は、二種類のやり取りについて、それぞれ誰から誰へ向かうのかという一点だけです。一つ目は身元を確かめる場面で、証明書はあらかじめ利用者の機器に導入されていて、利用者の側から入口へ示します。二つ目は認証を終えた後の場面で、確かめた結果として利用者を表す情報を、入口が代わりに各 Web サーバへ引き渡します。正解は、この二つ目について、利用者の PC ではなく間に立つサーバが送るとした記述です。入口が一つにまとまっているからこそ、一度の認証で複数の Web サーバを使えます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アクライアント証明書を利用者の PC に送…:クライアント証明書を利用者の PC へ送るのは Web サーバではなく中継のサーバだ、とした記述です。証明書は事前に利用者の機器へ導入して本人が示すものなので、やり取りの向きが逆になっています。
- イクライアント証明書を利用者の PC に送…:同じ証明書について、送り出す側が中継のサーバではなく Web サーバだとした記述です。どちらのサーバから配られるかという話ではないため、これも向きが噛み合っていません。
- ウ利用者 ID などの情報を Web サー…:認証を終えた後の利用者 ID などを Web サーバへ送るのが利用者の PC だとした記述です。各 Web サーバへの入口が中継役に集められている構成そのものと矛盾します。
この問題の用語
- クライアント証明書利用者側の機器が本人のものだと示す、電子的な証明書です。持っているものによる確認なので、トークンと組んでも2要素にはなりません。
- 認証名乗ったとおりの本人か、通信の相手が本物かを確かめる手続き。ここを経ずに入り込む裏口があると、後の許可の仕組みが働きません。
- プロキシサーバ社内の端末に代わってインターネットへアクセスする中継役のサーバです。応答をためて速くするほか、通信が集まるので監視や制限もできます。
出典:令和4年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問41
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問37:デジタル署名に関する問題(クライアント証明書)
- 令和7年度 秋期 午前 問31:リバースプロキシの説明(プロキシサーバ)
- 令和7年度 春期 午前 問38:OCSPを利用する目的(認証)
- 令和3年度 春期 午前 問45:TLSに関する問題(クライアント証明書)
- 平成27年度 秋期 午前 問35:URLの説明(プロキシサーバ)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)