令和7年度 秋期 午前 問4
基礎理論
CRCに関する記述
誤り検出方式である CRC に関する記述として,適切なものはどれか。
- ア検査用のデータは,検査対象のデータを生成多項式で処理して得られる 1 ビットの値である。
- イ受信側では,付加されてきた検査用のデータで検査対象のデータを割り,余りがなければ送信が正しかったと判断する。
- ウ送信側では,生成多項式を用いて検査対象のデータから検査用のデータを作り,これを検査対象のデータに付けて送信する。
- エ送信側と受信側では,異なる生成多項式が用いられる。
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✓ これが正解ウ送信側では,生成多項式を用いて検査対象のデータから検査用のデータを作り,これを検査対象のデータに付けて送信する。
解説
生成多項式で作った余りを付けて送る方式です。
この設問は、誤り検出方式である CRC の説明として正しい記述を選ばせています。ですから見分けの軸は、送信側が検査用のデータを何によって作り、受信側が何で割って合否を判定し、送信側と受信側で共通の道具を使っているかという三点だけです。CRC では送信側が、検査の対象となるデータを送信側と受信側であらかじめ取り決めた生成多項式で割り、その余りを検査用のデータとして対象データの後ろに付けて送出します。受信側は受け取った全体を同じ生成多項式で割り、余りが零であれば伝送の途中で誤りが混入していないと判断します。したがって説明として噛み合うのは、送信側が生成多項式を用いて検査対象データから検査用データを作り、それを対象データに付けて送るという流れを述べたものになります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア検査用のデータは,検査対象のデータを生成…:検査用データが 1 ビットの値だと述べる説明で、これに当たるのはパリティビットのやり方です。CRC の検査用データは生成多項式の次数と同じ長さになり、たとえば CRC-16 なら 16 ビット、CRC-32 なら 32 ビットの余りを送ります。
- イ受信側では,付加されてきた検査用のデータ…:受信側が付いてきた検査用データで検査対象データを割ると述べる説明で、割る側と割られる側の役割が入れ替わっています。CRC で割るのに用いる道具はあくまで生成多項式であり、検査用データそのもので割ることはしません。
- エ送信側と受信側では,異なる生成多項式が用…:送信側と受信側で異なる生成多項式を用いると述べる説明ですが、両者が別々の多項式を使うと受信側の余りが零にならず、正しく届いた場合でも検出の判定が成り立たなくなります。共通の生成多項式を使うことが前提です。
出典:令和7年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問4
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