平成26年度 春期 午前Ⅱ 問21
システム企画
総合評価点が最も高い改善案
システムの改善に向けて提出された4案について,評価項目を設定して採点した結果を,採点結果表に示す。効果及びリスクについては5段階評価とし,それぞれの評価項目の重要度に応じて,重み付け表に示すとおりの重み付けを行った上で次の式で総合評価点を算出したとき,総合評価点が最も高い改善案はどれか。
〔総合評価点の算出式〕
総合評価点 = 効果の総評価点 − リスクの総評価点
採点結果表
| 区分 | 評価項目 | 案1 | 案2 | 案3 | 案4 |
|---|---|---|---|---|---|
| 効果 | セキュリティ強化 | 3 | 4 | 5 | 2 |
| 効果 | システム運用品質向上 | 2 | 4 | 2 | 5 |
| 効果 | 作業コスト削減 | 5 | 4 | 2 | 4 |
| リスク | スケジュールリスク | 2 | 4 | 1 | 5 |
| リスク | 技術リスク | 4 | 1 | 5 | 1 |
重み付け表
| 区分 | 評価項目 | 重み |
|---|---|---|
| 効果 | セキュリティ強化 | 4 |
| 効果 | システム運用品質向上 | 2 |
| 効果 | 作業コスト削減 | 3 |
| リスク | スケジュールリスク | 8 |
| リスク | 技術リスク | 3 |
- ア案1
- イ案2
- ウ案3
- エ案4
答えと解説を見る
✓ これが正解ウ案3
解説
重みを掛けて効果からリスクを引くと、案3が7点で最も高くなります。
総合評価点は、各評価項目の点数に重みを掛けて区分ごとに合計し、効果の総評価点からリスクの総評価点を引いて求めます。重みは、セキュリティ強化4、システム運用品質向上2、作業コスト削減3、スケジュールリスク8、技術リスク3です。案1は効果3×4+2×2+5×3=31、リスク2×8+4×3=28で3点です。案2は効果16+8+12=36、リスク32+3=35で1点です。案3は効果20+4+6=30、リスク8+15=23で7点です。案4は効果8+10+12=30、リスク40+3=43で−13点です。よって案3が最も高くなります。見分ける軸は、重みの大きいスケジュールリスクの差です。これは評価項目に重要度の重みを付けて比べる、重み付け採点の考え方です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア案1:案1は効果が31点と悪くありませんが、重み3の技術リスクが4点と高く、リスクの合計が28点になります。差し引きの総合評価点は3点で、案3の7点には届きません。
- イ案2:案2は効果の総評価点が36点で四つの案の中で最も高いものの、重み8のスケジュールリスクが4点のため、リスクが35点に膨らみます。総合評価点は1点にとどまり、効果だけを見て選ぶと誤ります。
- エ案4:案4は運用品質の向上が5点と高い一方で、重みの大きいスケジュールリスクが5点で40点となり、リスクは43点です。総合評価点は−13点で、四つの案の中で最も低くなります。
この問題の用語
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
- 重要度物事がどれだけ大切かを表す度合いのことです。要求や情報資産、障害などに付け、対応の順番や守り方の強さを決める目安にします。
- システム運用作ったシステムを日々動かし、支えていく仕事のことをいいます。稼働の監視やバックアップ、障害への対応などを決めた手順で行います。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- スケジュール作業の順序と日程を決めた計画のことをいいます。作業の前後関係から日程を組み立てるには、PERTが向いています。
出典:平成26年度 春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問21
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問12:エラープルーフ化に関する問題(作業)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問7:監査報告書に関する問題(重要度)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問12:TCOに関する問題(システム運用)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問4:予備調査の作業(スケジュール)
- 平成30年度 春期 午前Ⅱ 問8:IT業務処理統制に区分されるもの(システム運用)
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