システム構成要素|システム監査技術者試験
この分野には 6問あります。くり返し出ているものから並べています。
この分野でくり返し出ている用語はフールプルーフ(4問)・LAN(2問)・UPS(2問)・フェールセーフ(2問)・情報システム(2問)です。問題が多い回は令和7年度 秋期(1問)・令和6年度 秋期(1問)・平成27年度 春期(1問)です。
障害や誤りに、止めるか続けるか防ぐかで備える
信頼性を高める設計には、何に備え、障害の後にどうふるまうかで分かれるいくつかの考え方があります。名前が似ているので、備える相手が機器の故障か人の誤りか、障害が起きた後にシステムを止めるのか動かし続けるのかという二つの軸で整理すると見分けやすくなります。
故障に備える側では、フェールセーフは障害時に安全な側へ倒して止める考え方、フェールソフトは故障した部分を切り離し、性能や機能を落としてでも運転を続ける考え方です。冗長化によって障害が起きても全体として正常に動き続けるのがフォールトトレランス、壊れにくい部品や設計で故障そのものを減らすのがフォールトアボイダンスです。
人の誤りに備えるのがフールプルーフです。不慣れな利用者が誤った操作をしたり想定外のデータを入力したりしても、入力をチェックしてエラーメッセージを出し、正しい操作を促すことで、システムが異常終了したり誤った処理をしたりしないようにします。
対策は原因に効くものを選ぶ必要があります。CPUや装置を多重にする冗長化はハードウェアの故障には効きますが、ソフトウェアのバグは同じプログラムが動く限りどの系でも同じように起きるので、多重化では避けられません。原因と対策の組合せが合っているかを一つずつ確かめるのが基本です。
記憶装置のつなぎ方では、サーバと外部記憶装置を通常のLANとは別の高速な専用ネットワークで結ぶのがSANで、ファイバチャネルなどが使われます。LANに接続してファイル単位で共有する装置のNASとは、つなぐネットワークと共有の単位が違います。
この分野で出た問題
- 平成21年度 春期 問11システムの障害対策に関する記述のうち,不適切なものはどれか。
- 平成27年度 春期 問22安全性と信頼性について,次の方針でプログラム設計を行う場合,その方針を表す用語はどれか。
- 平成25年度 春期 問13情報システムの設計のうち,フェールソフトの例はどれか。
- 令和7年度 秋期 問12情報システムの設計の例のうち,フェールソフトの考え方を適用した例はどれか。
- 平成23年度 特別 問23操作に不慣れな人も利用するシステムでは,間違ったデータが入力されることが想定される。誤入力が発生しても,プログラムやシステムを異常終了させずに,エラーメッセージを表示して次の操作を促すような設計を何というか。
- 令和6年度 秋期 問22磁気ディスク装置,磁気テープ装置などの外部記憶装置とサーバとを,通常のLANとは別の高速な専用ネットワークで接続してシステムを構成するものはどれか。
正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。
年度から解く
この分野の問題は 6年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和7年度 秋期です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。