令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問12
システム構成要素
フェールソフトに関する問題
情報システムの設計の例のうち,フェールソフトの考え方を適用した例はどれか。
- アUPSを設置することによって,停電時に手順どおりにシステムを停止できるようにする。
- イ制御プログラムの障害時に,システムの暴走を避け,安全に運転を停止できるようにする。
- ウハードウェアの障害時に,パフォーマンスは低下するが,構成を縮小して運転を続けられるようにする。
- エ利用者の誤操作や誤入力を未然に防ぐことによって,システムの誤動作を防止できるようにする。
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✓ これが正解ウハードウェアの障害時に,パフォーマンスは低下するが,構成を縮小して運転を続けられるようにする。
解説
障害時に構成を縮小して運転を続けるのがフェールソフトです。
障害や誤りへの備えには、止め方を重んじる考え方、使い続けることを重んじる考え方、誤りを起こさせない考え方などがあります。見分ける軸は、障害が起きた後にシステムを止めるのか、性能を落としてでも動かし続けるのかです。フェールソフトは、一部の装置や機能が故障したとき、その部分を切り離して構成を縮小し、性能が下がっても運転を続けられるようにする考え方です。ハードウェアの障害時に、縮小した構成で運転を続ける設計は、この考え方に沿っています。安全な状態で止めるのはフェールセーフ、人の誤りを防ぐのはフールプルーフと組にして押さえ、止める、続ける、防ぐの三つで区別すると迷いません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アUPSを設置することによって,停電時に手…:UPSを置いて停電時に手順どおりシステムを停止できるようにするのは、電源が失われても処理を乱さずに止めるための備えです。縮小した構成で運転を続けるものではないので、フェールソフトの例には当たりません。
- イ制御プログラムの障害時に,システムの暴走…:制御プログラムの障害時に暴走を避けて安全に運転を止める設計は、故障したときに安全な側へ倒すフェールセーフの考え方です。運転を続けることを目指すフェールソフトとは、障害後に向かう先が反対です。
- エ利用者の誤操作や誤入力を未然に防ぐことに…:利用者の誤操作や誤入力を未然に防いでシステムの誤動作を防ぐ設計は、人が誤った使い方をしても問題が起きにくいようにするフールプルーフの考え方です。障害が起きた後の運転の続け方を扱うものではありません。
この問題の用語
- フールプルーフ人が操作を誤っても危険や故障につながらないようにする設計のこと。故障しても安全側に倒すフェールセーフとは着眼点が違います。
- UPS停電や電源の瞬断のときも給電を続けて、機器を守る装置です。止まるまでの間に、データを保存して機器を安全に停止させられます。
- 情報システム業務に必要なデータを集め、処理し、伝えるための仕組み全体です。コンピュータや通信網だけでなく、それを使う人や業務の手順も含みます。
出典:令和7年度 秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問12
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問10:全般統制に関する問題(情報システム)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問4:システム監査基準に関する問題(情報システム)
- 平成27年度 春期 午前Ⅱ 問22(フールプルーフ)
- 平成25年度 春期 午前Ⅱ 問13:フェールソフトの例(UPS)
- 平成23年度 特別 午前Ⅱ 問23(フールプルーフ)
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