令和2年度 10月 午前Ⅱ 問4
トランザクション処理
ログに関する記述
DBMSが取得するログに関する記述として,適切なものはどれか。
- アトランザクションの取消しに備えて,データベースの更新されたページに対する更新後情報を取得する。
- イ媒体障害からの復旧に備えて,データベースの更新されたページに対する更新前情報を取得する。
- ウロールバック後のトランザクション再実行に備えて,データベースの更新されたページに対する更新後情報を取得する。
- エロールフォワードに備えて,データベースの更新されたページに対する更新後情報を取得する。
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✓ これが正解エロールフォワードに備えて,データベースの更新されたページに対する更新後情報を取得する。
解説
ロールフォワードに備えて、更新後情報をログに取得します。
DBMSのログには、データを書き換える前の値(更新前情報)と書き換えた後の値(更新後情報)が記録され、それぞれ使い道が違います。更新後情報は、障害のあとにバックアップなどの時点の状態から、コミット済みの更新をやり直して最新の状態まで進めるロールフォワードに使います。更新前情報は、コミットしていない更新を元に戻すロールバックに使います。ロールフォワードに備えて更新後情報を取得するという記述は、この対応に合っています。進めるときは後の値、戻すときは前の値、という組で覚えると取り違えません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アトランザクションの取消しに備えて,データ…:トランザクションの取消しは、更新した値を元に戻すことなので、必要なのは書き換える前の値です。更新後情報だけでは元の値が分からないので、取り消すことができません。
- イ媒体障害からの復旧に備えて,データベース…:媒体障害からの復旧は、バックアップを戻したあと、その後の更新をやり直して最新の状態に進める作業です。そこで必要なのは更新後情報で、更新前情報では更新をやり直せません。
- ウロールバック後のトランザクション再実行に…:ロールバックしたトランザクションを再実行するときは、そのトランザクションの処理を最初からもう一度行います。取り消された更新の更新後情報を使ってやり直すわけではないので、ログを取る目的の説明として合いません。
この問題の用語
- ログいつ誰が何をしたかを、機器やソフトウェアが自動で残していく記録です。あとから出来事をたどれるので、事故の調査や不正の発見に使われます。
- DBMSデータベースを管理するソフト。複数の処理が同じデータを同時に更新しても矛盾しないよう、排他制御などを行います。
- トランザクションデータベースへの一連の処理をひとまとめにした単位のこと。途中で失敗すると開始前の状態へ戻され、中途半端な更新が残りません。
- データベースたくさんのデータを決まった形で貯め、探したり書き換えたりできるようにした仕組み。多くの人が同時に使うことを前提にしています。
出典:令和2年度 10月 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問4
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問18:ブロックチェーンに関する問題(トランザクション)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問17:デッドロックに関する問題(DBMS)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問12:ロールフォワードに関する問題(DBMS)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問19:DRDoSに関する問題(ログ)
- 令和2年度 10月 午前Ⅱ 問23:フェールオーバ処理の順序(ログ)
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