第40回 午前 問31
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
ホルモンとその構造の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1オキシトシン ペプチドホルモン
- 2トリヨードサイロニン ステロイドホルモン
- 3インスリン ステロイドホルモン
- 4コルチゾール ペプチドホルモン
- 5アドレナリン ステロイドホルモン
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✓ これが正解1オキシトシン ペプチドホルモン
解説
オキシトシンはアミノ酸9個からなるペプチドホルモンです。
ホルモンは化学構造により、ペプチドホルモン、ステロイドホルモン、アミノ酸誘導体(アミン)ホルモンなどに分けられます。構造によって水に溶けやすいかどうかが決まり、受容体の場所や作用の仕方も変わります。
オキシトシンは下垂体後葉から分泌される、アミノ酸9個がつながったペプチドホルモンです。分娩時の子宮収縮や、授乳時の射乳を起こします。したがって、オキシトシンとペプチドホルモンの組合せが当てはまります。
ほかの組合せを見ると、トリヨードサイロニン(T3)はアミノ酸のチロシンにヨウ素が付いたものからできる甲状腺ホルモンで、アミノ酸誘導体に分類されます。脂溶性で核内受容体に結合しますが、ステロイドではありません。インスリンはA鎖とB鎖の2本のペプチド鎖からなるペプチドホルモンです。コルチゾールはコレステロールからつくられる副腎皮質のステロイドホルモンです。アドレナリンはチロシンからつくられるカテコールアミンで、アミノ酸誘導体に分類されます。
ステロイドホルモンは副腎皮質と性腺のホルモン、と出どころで押さえておくと、組合せの問いを素早く判断できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2トリヨードサイロニン ステロイドホルモン:甲状腺から出るT3は、ヨウ素が3個付いたチロニン骨格をもつ物質です。脂溶性で細胞の中の受容体に働く点はステロイドと共通しますが、ステロイド骨格はもたない別の構造です。
- 3インスリン ステロイドホルモン:インスリンは膵臓のβ細胞でつくられる、2本のペプチド鎖がジスルフィド結合でつながったホルモンです。ペプチドホルモンの代表であり、ステロイドホルモンではありません。
- 4コルチゾール ペプチドホルモン:コルチゾールは副腎皮質でコレステロールを材料につくられる糖質コルチコイドで、ステロイドホルモンです。アミノ酸がつながったペプチドの構造はもっていません。
- 5アドレナリン ステロイドホルモン:副腎髄質から出るアドレナリンは、ドーパやドーパミンを経て合成されるアミンで、水に溶けやすく細胞膜の受容体に結合します。コレステロール由来の構造ではありません。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問31(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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