第40回 午前 問33
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
呼吸器系の構造と機能に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1吸気は、鼻腔内で加湿される。
- 2右主気管支は、左主気管支より分岐角が大きい。
- 3右肺は、2葉からなる。
- 4胸膜腔内圧は、大気圧より高い。
- 5肺胞の血液空気関門は、2層である。
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✓ これが正解1吸気は、鼻腔内で加湿される。
解説
吸気は鼻腔を通るときに加温・加湿されます。
鼻腔は、空気の通り道であると同時に、吸い込んだ空気を整える場所です。鼻腔の粘膜は血管が豊富で、粘液で湿っているため、吸い込んだ空気は鼻腔を通る間に温められ、加湿されます。鼻毛や粘液はほこりなどの異物も取り除きます。こうして整えられた空気が肺に届くので、気道や肺胞の乾燥が防がれます。したがって、この記述が当てはまります。
ほかの記述を見ると、右主気管支は左よりも太く短く、気管からの分岐角が小さくて垂直に近い向きです。そのため誤嚥したものは右の気管支に入りやすくなります。右肺は上葉・中葉・下葉の3葉、左肺は心臓があるため上葉・下葉の2葉です。胸膜腔内圧は大気圧より低い陰圧に保たれていて、そのおかげで肺は膨らんだ状態を保てます。肺胞の血液空気関門は、肺胞上皮、基底膜、毛細血管内皮の3層からなる薄い膜です。
右は太く短く立っている、右は3葉、と右肺側の特徴をまとめて覚えると、左右の取り違えを防げます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2右主気管支は、左主気管支より分岐角が大きい。:右主気管支は左より太く短く、気管からの分かれる角度が小さいため、ほぼまっすぐ下に向かいます。そのため異物は右に入りやすく、分岐角が大きいのは左主気管支の方です。
- 3右肺は、2葉からなる。:右肺は上葉・中葉・下葉の3つの葉に分かれています。2葉からなるのは、心臓が左寄りにあるために小さくなっている左肺の方です。
- 4胸膜腔内圧は、大気圧より高い。:肺を包む胸膜の間の胸膜腔は、大気圧より低い陰圧に保たれています。この陰圧が肺を外側に引っ張ることで肺がしぼまずにいられるので、大気圧より高いという記述は逆です。
- 5肺胞の血液空気関門は、2層である。:肺胞の空気と血液を隔てる関門は、肺胞上皮細胞、基底膜、毛細血管の内皮細胞の3層で構成されています。ごく薄い膜ですが2層ではありません。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問33(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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