第40回 午前 問60
食べ物と健康
食品の加工で利用される酵素に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1アミラーゼは、果汁の清澄化に用いられる。
- 2ナリンギナーゼは、柑橘類の苦味除去に用いられる。
- 3レンニンは、チーズの製造に用いられる。
- 4トランスグルタミナーゼは、成型肉の製造に用いられる。
- 5インベルターゼは、転化糖の製造に用いられる。
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✓ これが正解1アミラーゼは、果汁の清澄化に用いられる。
解説
果汁の清澄化に使うのはアミラーゼではなくペクチナーゼです。
食品加工に使う酵素は、酵素が何を分解・合成するかと、その結果どんな加工に役立つかで判断します。果汁の濁りの主な原因はペクチンなので、清澄化に使われる代表的な酵素はペクチンを分解するペクチナーゼです。アミラーゼはでんぷんを分解する酵素で、果汁の清澄化に用いる酵素とする記述は誤りです。
ほかの記述は正しい組合せです。ナリンギナーゼは柑橘類の苦味成分ナリンギンを分解し、レンニン(キモシン)は乳のカゼインを凝固させてチーズづくりに、トランスグルタミナーゼはたんぱく質どうしを結びつけて成型肉に、インベルターゼはしょ糖を分解して転化糖の製造に使われます。
酵素名は基質の名前にアーゼを付けた形が多いので、ペクチンならペクチナーゼ、ナリンギンならナリンギナーゼのように、基質から逆にたどると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2ナリンギナーゼは、柑橘類の苦味除去に用いられる。:ナリンギナーゼは、夏みかんやグレープフルーツなどに含まれる苦味成分ナリンギンを分解し、苦味の少ない成分に変えます。柑橘加工品の苦味除去に使われ、記述は正しい内容です。
- 3レンニンは、チーズの製造に用いられる。:レンニン(キモシン)は、牛乳のκ-カゼインを分解してカゼインを凝固させる凝乳酵素です。チーズの製造で乳を固める工程に使われ、記述は正しい内容です。
- 4トランスグルタミナーゼは、成型肉の製造に用いられる。:トランスグルタミナーゼは、たんぱく質のグルタミン残基とリシン残基の間に結合をつくり、たんぱく質どうしをつなぎます。小さな肉片を結着させる成型肉の製造に使われ、記述は正しい内容です。
- 5インベルターゼは、転化糖の製造に用いられる。:インベルターゼは、しょ糖(スクロース)をぶどう糖と果糖に加水分解する酵素です。こうしてできたぶどう糖と果糖の混合物が転化糖で、記述は正しい内容です。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問60(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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