令和2年度 10月 午前Ⅱ 問6
システム要件定義・ソフトウェア要件定義
非機能要求に関する問題
システム基盤に対する非機能要求のうち,可用性は,継続性,耐障害性,災害対策,回復性に分類できる。この分類において,継続性の要求項目に該当するものはどれか。
- アシステムに対する冗長化の要求や,データに対するバックアップ方式とどの時点のデータまで復旧させるかといった範囲に対する要求
- イシステムの運用時間を基にしたシステムの稼働時間と,障害発生時の目標復旧時間から計算した稼働率に対する要求
- ウシステムの復旧方針と,外部にデータを保管する場合の保管場所の分散度合や保管方法などに対する要求
- エバックアップデータからのシステムの復旧方針と,代替業務による運用の範囲といった復旧作業に対する要求
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✓ これが正解イシステムの運用時間を基にしたシステムの稼働時間と,障害発生時の目標復旧時間から計算した稼働率に対する要求
解説
継続性は、稼働時間と目標復旧時間から求める稼働率への要求です。
設問は、システム基盤に対する非機能要求のうち可用性を、継続性、耐障害性、災害対策、回復性の四つに分けています。継続性は、システムをどれだけ止めずに使い続けられるかについての要求です。運用時間を基にしたシステムの稼働時間と、障害が起きたときに何時間で復旧させるかという目標復旧時間、それらから計算する稼働率は、まさに止めない度合いを数値で表したものなので、継続性の要求項目に当たります。ほかの三つは、障害に耐える仕組み、災害への備え、止まった後の立ち直り方の話です。止めない度合いを数値で示すのが継続性、と押さえると区別できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アシステムに対する冗長化の要求や,データに…:システムの冗長化や、データのバックアップ方式とどの時点まで戻すかは、障害が起きても動き続け、データを失わないための仕組みへの要求です。設問の四つの分類では耐障害性の側に入ります。
- ウシステムの復旧方針と,外部にデータを保管…:外部にデータを保管する場合の保管場所の分散度合や保管方法は、地震や火災などで拠点ごと被害を受けたときへの備えです。設問の四つの分類では災害対策の要求に当たります。
- エバックアップデータからのシステムの復旧方…:バックアップデータからの復旧方針や、代替業務で運用する範囲は、システムが止まった後にどう立ち直るかという復旧作業への要求です。設問の四つの分類では回復性に当たります。
この問題の用語
- 可用性使いたいときに情報や仕組みを使える状態が保たれていること。情報セキュリティの三要素の一つで、システムでは稼働率で表します。
- 稼働率使える状態だった時間が、全体のどれだけを占めるかを表す割合。約束した水準を守れたかどうかの物差しになります。
- バックアップ失っても元に戻せるよう、データの複製を別に取っておくこと。取るだけでなく、戻せるかを確かめておくのが要点です。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
出典:令和2年度 10月 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問6
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問25:PLMに関する問題(作業)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問5:アベイラビリティ(稼働率)(稼働率)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問5:稼働率に関する問題(稼働率)
- 平成30年度 春期 午前Ⅱ 問24:ソフトウェア検証の問題(作業)
- 平成22年度 春期 午前Ⅱ 問9:NFSに関する問題(バックアップ)
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