平成29年度 秋期 午前 問38
セキュリティ
非常に大きな数の素因数分解が困難なことを利用した公開鍵暗号方式はどれか。
- アAES
- イDH
- ウDSA
- エRSA
答えと解説を見る
✓ これが正解エRSA
解説
大きな数を素数の積に分ける難しさを、土台にした方式でした。
大きな数を素数の積へ分けるのは、たいへん手間の掛かる仕事です。その難しさを土台にしたのが、公開する鍵を使う代表の方式でした。二つの大きな素数を掛け合わせた数を、みなへ公にします。元の二つへ分けられなければ、秘めた鍵は割り出せませんでした。だからその方式を挙げた肢が当たり、RSA と呼ばれます。共通の鍵で速く包む方式を挙げた肢は、別の種類の暗号でした。送る側と受ける側が、同じ鍵を持ち合って使います。鍵を安全に共有する手立てを挙げた肢も、別の仕組みでした。署名のための方式のほうは、本人であることを示す側でした。三つとも、素数の積に分ける手を土台にしていません。包むのか、共有するのか、署名するのかで分かれました。素因数分解が土台です。公にする鍵を使いました。素因数分解の難しさが、この方式を支える土台です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アAES:AES を挙げています。共通鍵で暗号化する、別の種類の暗号でした。大きな中身を包むときに広く使われます。ところが公開する鍵は使いません。同じ鍵を持ち合います。種類が違いました。両者が同じ鍵を持ちます。
- イDH:DH を挙げています。鍵を安全に共有するための手立てでした。互いに計算し合って、同じ鍵を作り出します。けれども包む方式そのものではありません。共有の手立てでした。受け持ちが別です。鍵を作る手立てでした。
- ウDSA:DSA を挙げています。本人であることを示す、署名のための方式でした。公開する鍵を使う点は、確かに近く見えます。ところが土台にしているのは別の難しさです。署名の側でした。目当てが違います。別の難しさが土台でした。署名の側に立ちます。
この問題の用語
- RSA非常に大きな数の素因数分解が難しいことを安全性の根拠にした公開鍵暗号方式です。鍵を公開するものと秘密にするものの2つに分けて使います。
- 素因数分解大きな数を、かけ合わせのもとになる素数へ分けることです。これが非常に難しいことを利用したのが、RSA暗号です。
- 公開鍵暗号方式「公開鍵暗号」と同じ意味です。配ってよい鍵と隠す鍵を対にして使うやり方を、手順として言うときにこの言い方をします。
- AES暗号化と復号に同じ鍵を使う共通鍵暗号の方式で、決まった長さごとに区切って処理します。処理が速く、通信やデータ本体の暗号化に使われます。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問38
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 科目A 問10:WAFの説明(AES)
- 令和元年度 秋期 午前 問38:ディジタル署名の検証鍵と使用方法(RSA)
- 平成31年度 春期 午前 問39:楕円曲線暗号の特徴(RSA)
- 平成30年度 秋期 午前 問38:共通鍵暗号方式の特徴(公開鍵暗号方式)
- 平成23年度 特別 午前 問42:公開鍵暗号方式に関する問題(素因数分解)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)