平成30年度 秋期 午前 問40
セキュリティ
組織的なインシデント対応体制の構築や運用を支援する目的で JPCERT/CC が作成したものはどれか。
- アCSIRT マテリアル
- イISMS ユーザーズガイド
- ウ証拠保全ガイドライン
- エ組織における内部不正防止ガイドライン
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✓ これが正解アCSIRT マテリアル
解説
体制づくりを支える資料を、作った団体から選ぶ問題です。
組織の中に、事故が起きたときに動く専門の窓口を置く考え方が広まっています。この窓口を立ち上げ、日々動かしていくには、役割の決め方や手順の整え方をまとめた手引きが必要です。国内で情報セキュリティの事故対応を担う調整機関が、その手引きとして用意しているのがCSIRT マテリアルです。構想の段階から、実際に立ち上げる段階、そして運用を続ける段階までを分けて示しており、様式の例も添えられています。連絡先の整理や訓練の進め方にも触れています。外部との窓口をどこに置くかも、この手引きが扱う範囲に入ります。ほかの三つの肢も情報を守るための資料ですが、作った団体も狙う場面も別です。問われているのは作成した団体と目的の組み合わせなので、名前だけでなく、どの場面を助けるための資料かまで結び付けて覚えておきます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イISMS ユーザーズガイド:認証の枠組みに沿って管理の仕組みを作る側を助ける手引きです。制度を運用する団体がまとめており、事故対応の窓口を立ち上げる手順を示すものではありません。読み手も目的も違います。作った団体が違います。場面が異なります。
- ウ証拠保全ガイドライン:機器に残った記録を、後から証拠として使えるよう保つ手順をまとめた資料です。事故が起きた後の調査で使う場面に絞られており、窓口そのものを作り運用していく話とは範囲が異なります。調査の場面に寄った資料です。
- エ組織における内部不正防止ガイドライン:内部の者による不正を防ぐ観点から、管理の勘どころを整理した資料です。独立行政法人がまとめたもので、予防の側に重心が置かれています。起きた事故へ組織として動く体制の作り方を示す資料ではありません。重心の置きどころが違います。
この問題の用語
- CSIRT事故が起きたときに窓口となり、調べて対応する組織内の専門チーム。普段から連絡先と手順を決めておきます。
- インシデントサービスの計画外の中断や品質の低下、またはそのおそれがある出来事です。情報セキュリティでは、安全が損なわれるおそれが高いものを指します。
- JPCERT/CC国内で起きた事故の報告を受け付け、対応を支援する組織です。特定の政府機関や企業から独立した立場で、手口の分析や助言も行います。
- ISMS情報を守る取り組みを、決めて実行し点検して直す流れとして続ける仕組み。個々の対策ではなく、その回し方のことです。
- 証拠保全後から法的な証拠として使えるように、原本性を保って集めることです。標本を抜き出して調べるサンプリングとは、目的が違います。
- 組織における内部不正防止ガイドライン内部不正を防ぐために組織がとるべき対策をまとめた手引き。仕組みだけでなく、働く人の気持ちの面にも触れています。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問40
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 科目A 問10:CSIRTの説明(CSIRT)
- 令和7年度 科目B 問6:RPOに関する問題(ISMS)
- 令和元年度 秋期 午前 問57(インシデント)
- 平成30年度 秋期 午前 問58(ISMS)
- 平成29年度 秋期 午前 問42:CSIRTの説明(CSIRT)
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