2024年9月 (特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問25
金融資産運用
下記<X社のデータ>に基づき算出される投資指標に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
<X社のデータ>
| 株価 | 2,500円 |
|---|---|
| 発行済株式数 | 1.2億株 |
| 売上高 | 3,600億円 |
| 営業利益 | 150億円 |
| 当期純利益 | 120億円 |
| 自己資本(=純資産) | 3,000億円 |
| 配当金総額 | 60億円 |
- 1PERは、25倍である。
- 2PBRは、1倍である。
- 3ROEは、5%である。
- 4配当利回りは、2%である。
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✓ これが正解3ROEは、5%である。
解説
ROEは120億円÷3,000億円で4%なので、5%は誤りです。
この問は、株価・発行済株式数・財務データから、株式の代表的な投資指標を計算するものです。まず1株あたりの値を出しておくと、各指標を素早く計算できます。
1株あたり当期純利益は120億円÷1.2億株=100円、1株あたり純資産は3,000億円÷1.2億株=2,500円、1株あたり配当金は60億円÷1.2億株=50円です。PER(株価収益率)は2,500円÷100円=25倍、PBR(株価純資産倍率)は2,500円÷2,500円=1倍、配当利回りは50円÷2,500円×100=2%です。これらは記述どおりです。
ROE(自己資本利益率)は当期純利益÷自己資本×100で求め、120億円÷3,000億円×100=4%です。ROEは5%であるとする記述が最も不適切で、正解です。5%は、当期純利益ではなく営業利益150億円を使い、150億円÷3,000億円×100とした場合に出る値です。
覚え方は、ROEの分子は当期純利益、分母は自己資本で、営業利益や売上高と取り違えないことです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1PERは、25倍である。:PERは株価を1株あたりの当期純利益で割って求めます。当期純利益120億円を1.2億株で割ると100円で、2,500円をこれで割ると25倍となり、記述の値と一致するので適切です。
- 2PBRは、1倍である。:1株あたり純資産は3,000億円÷1.2億株=2,500円なので、PBRは株価2,500円÷2,500円=1倍です。株価と1株あたり純資産が等しいので、この記述は適切です。
- 4配当利回りは、2%である。:1株あたり配当金は60億円÷1.2億株=50円なので、配当利回りは50円÷株価2,500円×100=2%です。配当金総額を時価総額3,000億円で割っても同じ2%になり、この記述は適切です。
出典:2024年9月 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定 学科試験(特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問25(改変:肢の番号をそろえ、表・図を文字に書き写して加工)。解説は当サイト独自のもので、日本FP協会・金融財政事情研究会とは関係ありません。
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