2025年5月 (特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問23
金融資産運用
債券の一般的な特徴等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1債券の信用格付けにおいて、BBB(トリプルB)格相当以上の格付けが付された債券は、一般に、投資適格債とされる。
- 2債券の価格変動リスクは、表面利率などの他の条件が同一であれば、一般に、残存期間が長いほど高くなる。
- 3ストリップス債は、金利スワップを組み込むことでクーポンが市場金利と逆方向に変動するように設計された債券であり、市場金利が上昇すると受け取る金利が減少する。
- 4外貨建て債券の為替変動リスクを回避または軽減する方法の一つとして、当該債券の購入時に、その償還日にあわせて為替予約を行う為替ヘッジが考えられる。
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✓ これが正解3ストリップス債は、金利スワップを組み込むことでクーポンが市場金利と逆方向に変動するように設計された債券であり、市場金利が上昇すると受け取る金利が減少する。
解説
ストリップス債は、元本と利子を切り離した割引債です。
債券の信用格付け、価格変動リスク、ストリップス債、為替ヘッジという債券の基本的な特徴を確かめる問題です。
信用格付けでは、BBB(トリプルB)格相当以上が投資適格債、BB格相当以下が投機的な格付けの債券とされます。債券は市場金利が変わると価格が動きますが、他の条件が同じなら残存期間が長いほど価格の変動が大きくなり、価格変動リスクが高くなります。外貨建て債券では、購入時に償還日に合わせた為替予約を行うことで、償還時の円換算額を確定させ、為替変動リスクを回避・軽減できます。これらの記述はいずれも適切です。
ストリップス債は、利付債の元本部分と各回の利子部分を切り離し、それぞれを別のゼロクーポン債(割引債)として売買できるようにした債券です。金利スワップを組み込んで、市場金利と逆方向にクーポンが動くように設計された債券は、ストリップス債とは別の種類の債券です。したがって、ストリップス債の説明として誤っている記述が不適切です。
ストリップス債は元本と利子を切り離した割引債、と名前の意味(はがす・切り離す)と結びつけて覚えると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1債券の信用格付けにおいて、BBB(トリプ…:格付会社の格付けでは、BBB格相当以上の債券が投資適格債と呼ばれ、それより低いものは投機的な格付けとされます。この記述は一般的な区分のとおりで適切です。
- 2債券の価格変動リスクは、表面利率などの他…:金利が動いたときの価格の振れ幅は、償還までの期間が長い債券ほど大きくなります。他の条件が同じなら残存期間の長い債券ほど価格変動リスクが高いので、この記述は適切です。
- 4外貨建て債券の為替変動リスクを回避または…:償還日に合わせて外貨を円に替えるレートを購入時に予約しておけば、償還時の為替の動きに左右されずに円の受取額が決まります。為替ヘッジの方法として適切な記述です。
出典:2025年5月 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定 学科試験(特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問23(改変:肢の番号をそろえ、表・図を文字に書き写して加工)。解説は当サイト独自のもので、日本FP協会・金融財政事情研究会とは関係ありません。
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