(2026年5月公表分)(特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問43
金融資産運用
ポートフォリオに関する問題
ポートフォリオの期待収益率は、組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値( ① )、ポートフォリオのリスク(標準偏差)は、ポートフォリオに組み入れた各資産のリスク(標準偏差)を組入比率で加重平均した値( ② )。
- 1① よりも大きくなり ② と等しくなる
- 2① となり ② と等しくなる
- 3① となり ② 以下となる
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✓ これが正解3① となり ② 以下となる
解説
期待収益率は加重平均と等しく、リスクは加重平均以下になります。
ポートフォリオ(複数の資産の組合せ)の期待収益率とリスクは、組み入れた資産の値からの求め方が異なります。期待収益率は、各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値そのものです。たとえば期待収益率5%の資産と3%の資産を半分ずつ持てば、ポートフォリオの期待収益率は4%です。
一方、リスク(標準偏差)は、資産どうしの値動きの関係を表す相関係数によって変わります。相関係数が+1(完全に同じ動き)のときだけ各資産の標準偏差の加重平均と等しくなり、それより小さいときは、値動きが打ち消し合う分だけ加重平均より小さくなります。相関係数は+1を超えないので、リスクが加重平均を上回ることはありません。これが分散投資の効果です。
したがって、空欄には①となり、②以下となるが入ります。リターンはそのまま平均、リスクは平均以下、と対で覚えておくと判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1① よりも大きくなり ② と等しくなる:期待収益率は組入比率で加重平均した値と同じになり、それより大きくはなりません。また、リスクが加重平均と等しくなるのは相関係数が+1の特別な場合だけで、一般的な関係としては加重平均以下です。
- 2① となり ② と等しくなる:期待収益率についての記述は合っていますが、リスクが常に加重平均と等しいとする点が誤りです。値動きの関係が完全に一致しない資産を組み合わせると、リスクは加重平均より小さくなります。
出典:3級ファイナンシャル・プランニング技能検定 学科試験(2026年5月公表分)(特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問43(改変:肢の番号をそろえ、表・図を文字に書き写して加工)。解説は当サイト独自のもので、日本FP協会・金融財政事情研究会とは関係ありません。
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